2~3歳児の表現遊び~曲に合わせてリズミカルな動きを楽しもう!!~

指導案

今回は2~3歳児の表現遊びについて紹介したいと思います。どちらかというと保育現場での活用を意識した記事となりますので、現場の保育者の方や実習を控えている学生さん等、指導案などに活用してもらえたらと思います。もちろん、ご家庭でも活用できるかと思いますので、よかったらご活用ください。

2~3歳児は自分の体の使い方が少しずつわかってくる段階のため、表現遊びの幅もかなり広がってきます。特に、音楽を使った遊びに関しては、曲調やリズムに合わせた動きができるようになるため、表現の仕方に変化が見られます。身近なものを表現しつつも、テンポやリズムを感じながら、自由な表現を楽しみましょう。他の年齢の記事もありますので、よかったらご覧ください。

記事の流れとしては、遊びのねらい、具体的な遊び例、環境設定、安全への配慮、保育者の援助、という項目で紹介していきます。

ねらい

①運動に関するねらい

・手を叩くという単純な動作でリズムと同調する。

・生き物になりきって動く。

・音や曲に合わせて、リズミカルに自分の動かしたいように体を動かす。

②心情に関するねらい

・小集団で友達を意識する。

・曲に合わせて体を動かし、爽快感を味わう。

・単純なリズムに合わせて、周りの友だちとの一体感を感じる。

◎具体的な遊び例

動物ごっこ

動物の鳴き声や動き、特徴をまねする遊びです。1歳児でも身近な生き物をまねしていましたが、2~3歳ではより具体的な動物をイメージして遊んでみましょう。イメージするためには観察が必要となりますので、可能であれば事前に動物を見に行ったり、動画や絵本で見た後に遊んでみると、活発な遊びが期待できるでしょう。

②曲調に合わせた動き

リズミカルな動きや、ゆったりとした動き、跳びはねるような動きなど、曲調に合わせた動きを自由に表現する遊びです。正解はありませんので、好きな動きをしてよいのですが、最初は自由がゆえにどのような動きをしたらよいのかわからず、戸惑ってしまうかもしれません。そのような場合は、保護者や保育者が率先して動きを見せてあげましょう。動くことが恥ずかしいと思う子も中にはいるかもしれませんので、その場合も大人が先に動き、表現遊びが恥ずかしいものではないことを見せてあげましょう。

③曲調に合わせた動物ごっこ

曲調に合わせて動物がどのような動きをするか、自由に表現する遊びです。上記の①と②を合わせた遊びとなります。動物が普段見せない動きや、現実ではありえないような動きを、曲調に合わせて表現します。ゾウが空を飛んでいたり、ゴリラがバレエをしていたりと、常識にとらわれない動きを歓迎して遊んでみましょう。

④歌遊び

知っている歌に合わせて、みんなで動きを揃えて表現してみましょう。最初は手でリズムをとることから始まり、慣れてきたら足をつかったり、肩を叩いてみたりと、歌に合わせて全身を動かしてみましょう。知っている歌だとリズムも取りやすく、体も動かしやすくなりますので、みんなが知っている人気の曲に動きを付けてみると良いかと思います。

⑤和太鼓遊び

太鼓を叩きながら、太鼓の音に合わせて手拍子、足拍子など、全身でリズムをとる遊びです。和太鼓がない場合のほうが多いため、全ての子どもが経験できることではないかと思いますが、和太鼓や太鼓に代わるものがあればチャレンジしてみましょう。2~3歳では難しいと思われるかもしれませんが、太鼓はリズムがとりやすく、想像以上にリズミカルに太鼓をたたくことができます。また、太鼓をたたくだけではなく、太鼓の音に合わせて体を動かすことで、叩いている人だけでなく、その周りの人も楽しむことができます。道具が揃っていたら、ぜひ遊んでみましょう。

運動会で踊る子ども

◎環境設定

保育者や友達と一緒に、自由に動ける空間を確保するしましょう。全身運動を想定している場合は特に場所の広さが必要となりますので、参加人数と場所の広さには注意をしましょう。また、和太鼓などの道具を使う場合は、道具を置く場所と活動する場所をあらかじめ決めておくとよいでしょう。大きな太鼓は難しいですが、手持ちの太鼓やカスタネットなどでリズム遊びをする場合は、自分たちで準備ができるよう働きかけてみましょう。

◎安全への配慮

大人に目線が集中すると、大人の周囲に人が集まりやすいため、目線や動きを拡散させる工夫をする必要があります。恥ずかしさを軽減させるために、最初は大人が率先して動く必要がありますが、その後も大人主導で進めてしまうと、子ども達の良い動きを拾いにくくなります。そのため、折り合いを見てよい動きをしている子どもを紹介し、子どもの動きに目線を拡散させるようにしましょう。また、動きが激しくなりやすいため、休憩をとりながら無理のない範囲で行うよう注意することも重要です。

◎保育者の援助

まずは保育者自身が自分なりの表現で動き、楽しむことが必要です。保育者が恥ずかしがっていると、不思議なことにその恥ずかしさは子ども達に伝染していきます。そのため、保育者自身が楽しいと感じる動きで遊ぶことが重要です。また、定型的な動きにこだわらず、子ども一人ひとりの表現を認めることも大切です。表現遊びに正解はありませんので、どのような動きも受け入れてあげる姿勢が必要です。動きから何を表現しようとしているのかを読み取り、表現の裏にある感情や意味までくみ取れると尚良いでしょう。最初は単純なリズムから始め、思い思いの動きを表現できるよう促していくと、段階的に表現の幅が広げられます。リズムをとるのが苦手な子に対しては、一緒に拍をとったり、ゆっくりとしたリズムから楽しめるよう援助しましょう。発達とともにリズムがとれるようになってくることもあるため、焦らずに楽しめる範囲で取り組んでみましょう。

いろいろな楽器

今回は2~3歳児の表現遊びについて紹介してみました。2~3歳児はリズムの変化を楽しむことのできる段階です。そのため、積極的にリズム遊びを取り入れつつ、段階的に全身運動へと移行してみましょう。その際、活用できる道具(タンバリンやカスタネットなど)があれば、道具を活用しながらリズム遊びを楽しみましょう。現実的な見方から離れ、想像の世界を広げながら、自由に表現遊びに取り組んでみましょう。

参考文献:「保育と幼児期の運動遊び」岩崎洋子 編著  吉田伊津美・朴 淳香・鈴木康弘 著 B5判 218頁(2018/02/15)、ISBN978-4-89347-274-8

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