今回はリズムをとりながら楽しむ運動遊びについて紹介します。
リトミックを中心として、音楽と運動は組み合わせることで大きな相乗効果を生むことができます。特に、表現遊びにはつなげやすく、子どもに人気のある運動遊びの一つです。
これから紹介する遊びは道具を使わず、多くの子どもが楽しむことのできる遊びとなっています。時間に余裕ができたら、ぜひ遊んでみてください。
①リズム手遊び

誰でも、どこででもできる簡単なリズム遊びです。運動量はありませんが、ウォーミングアップとしては最適な遊びです。
まず、気をつけの姿勢をとります。
①肩に手を乗せる
②横に腕を伸ばす
③肩に手を乗せる
④前に腕を伸ばす
⑤肩に手を乗せる
⑥上に腕を伸ばす
⑦肩に手を乗せる
⑧気をつけの姿勢に戻る
この動きを8呼間で行います。最初は両手でゆっくりやってみるのがよいでしょう。慣れてきたらスピードをあげたり、片手にしたりして、難易度に変化をつけていきます。最後は、スタート地点を右手と左手で変えて挑戦してみましょう(右手は気をつけの状態、左手は肩から始める等)。
②ちゃつぼ

わらべうた「ちゃつぼ」にのせて、手遊びを行います。歌のリズムに乗せて、慣れてきたらスピードを速くして遊んでみましょう。
基本的な動きとしては、
①片方の手でグーをつくり、もう片方の手を親指側に蓋をするようにかぶせます。
②蓋をしていた手を、小指側に移動させて、底をつくります。
③蓋をしていた手でグーをつくり、グーをつくっていた手で蓋をします。
④蓋をしていた手を底にもってきます。
この①~④までの流れを「ちゃつぼ」の歌に合わせて1拍ずつ進めます。最後に蓋をする形で終わることができれば成功です。
●ちゃつぼの歌
♪ちゃちゃつぼちゃつぼ ♪ちゃつぼにゃ蓋がない ♪底をとって蓋にしろ
繰り返し動作にはなりますが、歌に合わせて手を動かすことで、リズム感が養われます。
♪ちゃちゃつぼちゃつぼ ♪ちゃつぼにゃ蓋がない ♪底をとって蓋にしろ
繰り返し動作にはなりますが、歌に合わせて手を動かすことで、リズム感が養われます。
③リズムジャンプ

リズムに乗っていろいろなジャンプをしてみましょう。手と足を開いたり閉じたりしながら遊びます。
①気をつけの状態から、ジャンプと同時に手と足を広げて「パー」の状態になる。
②「パー」の状態から、ジャンプと同時に手と足を気をつけの状態に戻す。
まずはこの二つを8呼間で繰り返しやってみましょう。
次に、
①足は開き、手を閉じたアルファベットの「A」の状態から、ジャンプと同時に手を開き、足を閉じてアルファベットの「T」のような状態になります。
②「T」の状態と「A」の状態を8呼間で繰り返す。
という遊びをやってみましょう。シンプルな「グー」「パー」跳びとは異なりますので、意外と上手に跳べないことがあります。
④あんたがたどこさ

わらべうたの一つである「あんたがたどこさ」の歌に合わせて、前後左右にジャンプをする遊びです。
基本的には歌に合わせて左右にジャンプをします。歌詞の中で「さ」のつく部分だけ前にジャンプをします。
スピードを変えながら実践してみて、慣れてきたら前後に跳びながら、「さ」の部分だけ右か左に跳ぶ、というルールに変えても楽しめます。

今回は誰でも簡単にできるリズム遊びについて紹介しました。
体を動かす中で「リズム感」というのは非常に重要な要素となってきます。
紹介した遊びは短時間でも楽しめる遊びですので、ぜひ隙間時間にでも活用してみてください。
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