5歳児の固定遊具遊び~固定遊具を利用したゲームで遊ぼう!!~

固定遊具遊び

今回は5歳児の固定遊具遊びについて紹介したいと思います。どちらかというと保育現場での活用を意識した記事となりますので、現場の保育者の方や実習を控えている学生さん等、指導案などに活用してもらえたらと思います。もちろん、ご家庭でも活用できるかと思いますので、よかったらご活用ください。

5歳児になると大半が固定遊具本来の遊び方で遊べるようなるため、固定遊具を利用したゲームで遊ぶことができるようになります。これまでは個人や少人数で遊ぶことが多かったかもしれませんが、個人での発展遊びに加え、固定遊具を利用した集団遊びにも取り組んでみましょう。他の年齢の記事もありますので、よかったらご覧ください。

記事の流れとしては、遊びのねらい、具体的な遊び例、環境設定、安全への配慮、保育者の援助、という項目で紹介していきます。

ねらい

①運動に関するねらい

・競うことを楽しむ時期でもあるため、ゲームに必要な技能を繰り返し練習する。きの連続性を経験する。

・遊びの中で「技」の習得へとつなげる。

②心情に関するねらい

・競うことの中で、上手にできる子を認めたり、うまくいかない子を補助したり、助け合うことを経験する。

・目標を自分で決め、その目標に向かって練習することができる。

◎具体的な遊び例

登り棒

シンプルですが、登ったり、降りたり、棒を2本使って遊んだりしてみましょう。登り棒は基本的に登るか降りるかという遊びに限られてしまいますが、動作自体は難易度の高い遊具となります。そのため、手と足を上手に使って登る「コツ」が求められます。技能に差が出てしまう遊具ではありますが、力の入れ具合や巧緻性の向上にもつながるため、みんなで登る高さや速さを競争して遊んでみましょう。

②ジャングルジム

個人的な技の挑戦としては、足掛けぶら下がりなどの逆さ姿勢になる遊びに取り組んでみましょう。ジャングルジムはバーとバーの感覚が近いため足場を作りやすく、鉄棒では難しい技でも成功する可能性が高くなります。そのため、普段は難しい逆さ姿勢や回転系の技などに取り組んでみましょう。また、集団遊びとしては「けいどろ」や「だるまさんがころんだ」などが盛り上がる遊びとして挙げられます。いつもとは違う環境で遊んでみましょう。

③すべり台

斜面を登ったり、降りる速さに変化を加えたりして遊んでみましょう。もちろん、斜面を登る際にはすべってくる人がいないことを確認してから登りましょう。ゆっくりすべったり、速くすべったりと、速さを調節するためには力の出力を調整する必要があるため、体の使い方を学ぶ機会にもつながります。集団で遊ぶことは難しいかもしれませんが、幅の広いすべり台であれば、上で待っている人と、下から登ってくる人に分かれ、上の人は下の人をタッチして通さないようにし、下の人は上の人にタッチされないように通過するという遊びも楽しむことができます。ネーミングが悪いかもしれませんが、私達は「天国と地獄」と呼んでいた遊びです。天国側が圧倒的に有利なため、天国側の人数を少なくして遊んでみましょう。

④ブランコ

座りこぎから跳び出し降りをしたり、揺れ幅を大きくして遊んでみましょう。跳び出し降りは前方のバーに当たらないように注意が必要です。ブランコは他の固定遊具と比べると、遊具の性質上遊びの幅が広くないため、いろいろな姿勢で揺れるということが基本となりますが、この「揺れる」という動作を普段の生活で体感することはなかなかできないため、揺れ幅の調整や揺れる姿勢を工夫して遊んでみましょう。

⑤鉄棒

前回りや足抜き回り、つばめ、逆上がりなどに挑戦してみましょう。5歳になると、いわゆる「技」と呼ばれるものにどんどん挑戦する子どもがでてきます。回転系の「前回り」「だるま回り」「足抜き回り」、お腹にバーを当てながら、頭と足をそらせ、燕のような姿勢をとる「つばめ」、大人気の上がり技である「逆上がり」など、いろいろな技に挑戦していきます。技能の個人差がでやすいのですが、友達同士で教え合いながら技を習得していく姿も見られるようになります。あくまで遊びのなかのことですので、技の指導にこだわらず、楽しい姿勢や技を見つけながら、鉄棒遊びに関心が持てるように工夫してみましょう。

鉄棒で遊ぶ子ども達

◎環境設定

動きが活発になってくるため、ゲームなどをするときは遊具や空間を決めて遊びましょう。4歳児も同様ですが、5歳児となるとゲームの中で固定遊具を戦略的に利用することが増えてくるため、さらに動きが活発になります。そのため、固定遊具を含めた遊びの空間をあらかじめ決め、他の遊びをしている子どもと衝突などがないよう注意しましょう。

◎安全への配慮

慣れてくるとふざけたり、乱暴な行動が出てきやすいため、見つけたらその場で注意しましょう。ルールを逸脱し、安全を脅かすような行動がみられた時にはいったん遊びを中断し、危ないことを伝える必要があります。安全に楽しく遊ぶためにはルールを守って遊ぶ必要があることを繰り返し伝えましょう。登り棒や雲梯などで遊ぶ場合は、可能であればマットを敷くことができるとよいでしょう。特に、固定遊具に苦手意識をもっている子どもの場合は、安全であることを示してあげると遊びに集中できるため、マットがない場合は大人が補助してあげるとよいでしょう。

◎保育者の援助

運動技能に差が出てくる時期でもありますので、繰り返し練習してもなかなか上達しない子が出てきます。しかし、できる、できないの判断だけでなく、以前と違っている部分を褒めるなど、子どもが気付かない部分を認めてあげ、個人の成長を自覚させてあげましょう。併せて、運動嫌いが生じてくる時期でもあるため、幅広く運動を経験し、得意な運動を見つけられるよう工夫してみましょう。正直なところ、運動技能に差が出てくるのは身長や体重が一人ひとり違うように、ごく自然なことですので、技能の差に注目するのではなく、遊びを楽しめているかどうかに注目してみましょう。

登り棒で遊ぶ子ども

今回は5歳児の固定遊具遊びについて紹介してみました。5歳児は固定遊具での遊び方にも慣れ、個人でも集団でも発展した遊びができるようになる時期です。固定遊具本来の遊び方に加え、固定遊具を利用した遊びで楽しみながら、友達とコミュニケーションをとったり、ゲームで競う楽しさを感じたりしてみましょう。

参考文献:「保育と幼児期の運動遊び」岩崎洋子 編著  吉田伊津美・朴 淳香・鈴木康弘 著 B5判 218頁(2018/02/15)、ISBN978-4-89347-274-8

コメント

  1. Twicsy より:

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