こどもの食について~離乳食や幼児食を作るときに意識したいこと~

ベビー

今回は、「こどもの食」についてお話をしたいと思います。

子どもが大きくなるうえで必要不可欠な「食」についてですが、母乳やミルクから始まり、離乳食、幼児食と段階的に大人が食べるものに近づいていきます。特に離乳食が始まると、どんなメニューがいいのか、栄養は足りているのか、何が嫌いなのかなど、様々な問題や悩みが出てきます。その問題を解決するために世の保護者は必死に解決策を考えるわけですが、今回は食事のメニューや栄養についてではなく、幼児期の食に対する考え方についてお話ししたいと思います。

◎食を通じて期待する姿

幼児期の食事は心身の発達には欠かせない重要な要素の一つです。「食育」という言葉が生まれたことからもわかるように、食を営む力の基礎を育むことは幼児教育において最重要課題でもあります。そのため、厚生労働省は2004年に食育の目標として、実現したい「5つの子ども像」を掲げています。

①お腹がすくリズムのもてる子

食事は機械的に行うのではなく、「お腹がすいた」という感覚を体験させることが大切となります。その感覚を体験するためには、子どもが十分に遊び、充実した生活が保障されていることが重要です。そして、空腹が満たされる心地よさを感じることで、より食事が楽しく、幸せなものへと変わっていきます。基本的に朝、昼、夜と三食の過程がほとんどかと思いますが、それぞれの時間帯でお腹がすいてくるようなリズムを身につけるためにも、たくさん遊べる充実した環境を整えてあげましょう。

②食べたいもの、好きなものが増える子ども

食事を通じて新しい物事に興味、関心をもてる環境を整えてあげることが大切です。例えば、子ども達が栽培し、収穫した野菜や果物を献立に加えるなど、食事に関する活動は非常に効果的です。家庭でも、食に関する本を読んだり、おもちゃで遊んだりすることで、実際に食べてみたいと思える食材に出会うきっかけとなります。いろいろな食材や食事に出会うためにも、食に触れられるきっかけを生活の中に散りばめてあげましょう。

③一緒に食べたい人がいる子ども

一人で食事をするのではなく、他の人と一緒に食べた方がおいしいと感じることが重要となります。そのためには、家族はもちろん、保育士・教諭などの大人とともに食べる体験や友だちとともに食べる体験が必要です。共働き世帯が増え、孤食が増えているといわれている近年を考えると、食事の内容に頭を悩ませるよりも「一緒に食事をする」という機会を作るほうが非常に大切だと感じます。食事の準備や片付けなど、食事に関わる活動を一緒ににすることも効果的ですので、ある程度の年齢になったら準備や片付けも一緒にしてみましょう。

※避けたい7つのこ」食

厚生労働省は2011年に避けたい7つの「こ」食というものを提示しています。もう10年以上前の発表にはなりますが、10年前よりも「こ」食が増えているのではないかと感じています。ここに示している「こ」食に当てはまらないよう、子ども達の食事環境を整えてあげたいものです。

7つの「こ」食
厚生労働省:「保育所における食事の提供ガイドライン」、2011

④食事づくり、準備にかかわる子ども

③と重なる部分もありますが、子ども自身が食べることを楽しみ、待ち望むような体験をしていることが重要となります。そのため、料理している風景を見たり、匂いを嗅ぐ体験が、食事を楽しみにする姿などにつながっていきます。食事の準備や片づけはもちろん、調理に興味を持ったり、食事のメニューを確認したりと、食に関わる作業にも積極的に関わってみましょう。

⑤食べものを話題にする子ども

食べものを話題にするということは、食に関する知識や情報が必要になります。そのため、食べ物を話題にできるということそのものが食育へとつながるのですが、食べ物について話すことでさらに食事が楽しみになる可能性があります。食べることだけでなく、食べものの材料を栽培したり、調理の一部に参加したりすることで、話題の幅はさらに広がっていきます。栽培したものを食べることで、他の生物からの恵みによって生きられる喜びを感じることもできるため、食べ物を育てるという経験は非常に有益な経験といえます。

5つの子ども像は互いに関わり合っている

上記で紹介した5つの子ども像は単体で考えるのではなく、互いに関わり合いながら目指していく姿だととらえる必要があります。お腹を空かせるためにはたくさん遊び、たくさん食べた後は眠たくなるように、食事は睡眠や運動、健康と関わり合っています。それと同じように、5つの子ども像も複合的に目指していくことで、充実した食育へとつなげることができます。

料理をする姉妹

今回は幼児期の食に対する考え方について紹介しました。食事の内容や栄養などももちろんたいせつなのですが、食事に対する考え方や最終的な目標について考えることは少ないのではないでしょうか。今回の記事が食事に対する新しい考え方や見方につながったり、ある意味で肩の力を抜いたりするきっかけにつながったら幸いです。

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