表現とアニメ!!~アニメからダンスなどに取り入れられるポイントを探してみよう~

運動遊び

今回は表現遊びの幅を広げる技術についてお話ししようと思います。

身体表現を含む表現遊びには決まった正解がなく、それぞれの感じたことや思ったことを体で表現すること自体が正解となります。ただ、どのように体を動かせば自分の気持ちや感じたこと正確に表現できるのかがわからない子どももいます。そのようなとき意識させるポイントとして、「アニメーション」で意識されている動きが参考になります。平面のキャラクターに動きを吹き込む際には、様々な表現の「技」が取り入れられており、それは表現遊びにおいても活用することができます。そのため、アニメーションに取り入れられているいくつかの動きを紹介したいと思います。

①つぶしと伸ばし(縮小と拡張)

靴が落ちてくるアニメ
引用:『ディズニーアニメーション 生命を吹き込む 魔法 ― The Illusion of Life ―』著 フランク・トーマス/オーリー・ジョンストン
引用:AlanBeckerTutorials
顔の動きを比較するアニメ
引用:『ディズニーアニメーション 生命を吹き込む 魔法 ― The Illusion of Life ―』著 フランク・トーマス/オーリー・ジョンストン
引用:AlanBeckerTutorials
柔らかいボールと固いボールを比較するアニメ
引用:『ディズニーアニメーション 生命を吹き込む 魔法 ― The Illusion of Life ―』著 フランク・トーマス/オーリー・ジョンストン
引用:AlanBeckerTutorials

意識させるポイントの一つ目は「つぶしと伸ばし(縮小と拡大)」になります。上のアニメーションのように、伸びたり縮んだりする動きを大げさに行うことで、より動きを大きく表現することができます。日常的に使われている動きもあり、例えば、より高くジャンプする前にはほとんどの人がかがむかと思いますが、そのかがむ動作が「つぶし(縮小)」となります。そして、ジャンプそのものが「伸ばし(拡大)」となります。体だけでなく、表情でもつぶしと伸ばしは応用することができますので、部分的にもつぶしと伸ばしを活用してみましょう。

②誇張

誇張した動きのアニメ
引用:『ディズニーアニメーション 生命を吹き込む 魔法 ― The Illusion of Life ―』著 フランク・トーマス/オーリー・ジョンストン
引用:AlanBeckerTutorials

二つ目の意識ポイントは「誇張」となります。こちらは子ども達はもちろんのこと、大人のほうが必要となる技術かもしれません。上のアニメーションのように、手を上げて喜ぶという仕草にしても、足の幅を広げて手の角度を変えるだけで、動きを誇張して表現することができます。言い方は悪いかもしれませんが、大げさに見せることができます。子ども達に指導する場合には多少大げさに見せる場面も必要となるため、子ども達だけでなく、大人が習得すべき動作であるともいえます。

③後追い

急に動き出す花瓶のアニメ
引用:『ディズニーアニメーション 生命を吹き込む 魔法 ― The Illusion of Life ―』著 フランク・トーマス/オーリー・ジョンストン
引用:AlanBeckerTutorials

3つ目の意識ポイントは「後追い」となります。これは体で表現するのが難しいポイントとなりますので、意識させるだけでよいかと思います。アニメーションのように急激な動作を加える場合、少し体を残しながら動くことで後追いを表現することができます。後追いが表現できると、動きの急激さを伝えることができるため、時間的要素(スピード)に変化を加えたい場合には有効な技術と言えます。

④副次動作

重いものを持ち上げるアニメ
引用:『ディズニーアニメーション 生命を吹き込む 魔法 ― The Illusion of Life ―』著 フランク・トーマス/オーリー・ジョンストン
引用:AlanBeckerTutorials

4つ目は「副次動作」です。アニメーションでいうと、四角い箱を持ち上げる前の「手をすり合わせる動き」が副次動作となります。ただ箱を持ち上げるだけでなく、手をすり合わせることによって、持ち上げる前の意欲ややる気を表現することができます。手をすり合わせるだけでなく、歩いているときに腕を振る動きや、寒いときに手を温める動きなど、主となる動作を引き立てる動きを我々は無意識的に行っています。主となる動作を際立たせたい場合には有効な方法です。

⑤予備動作

急に走り出すアニメ
引用:『ディズニーアニメーション 生命を吹き込む 魔法 ― The Illusion of Life ―』著 フランク・トーマス/オーリー・ジョンストン
引用:AlanBeckerTutorials

5つ目は「予備動作」となります。アニメーションのように、走り出す前に腕を振り上げるような動作を指しています。予備動作は、主となる動作を予測させる動作と呼ばれ、ジャンプする前のかがむ動作や、走る前に腕を振り上げる動作などが例となります。この動作を活用することで、動作をスムーズにつなげることができます。現実の世界ではあまり活用しない動きではありますが、あえて取り入れることで次の動作を予測しやすくし、動きをスムーズにつなげることができます。

⑥両端づめ(メリハリ)

車の動きを比較するアニメ
引用:『ディズニーアニメーション 生命を吹き込む 魔法 ― The Illusion of Life ―』著 フランク・トーマス/オーリー・ジョンストン
引用:AlanBeckerTutorials

最後は「両端づめ」になります。両端づめとは、上記のアニメーションのように、徐々にスピードを上げていき、止まるときは徐々にスピードを落としていくといったように、自然の物理法則に使い動きを表現した動きとなります。下の車は動き始めから動き終わりまで等同じスピードで動いているため、急激に動き出し、ピタリと止まるため、不自然な動きに見えてしまいます。このように、動き出しと動きの終わりに意図的にスピードを調整することによって、より自然な表現をすることが可能となります。

漫画みたいなジャンプをする人

今回は表現遊びの際に意識させるポイントについてお話ししました。実際はアニメーションのようには上手くいかないことが多いと思いますが、意識させるだけでも動きが大きくなったり、変化させるポイントに気づけたりすることがあります。「もっと喜んで」「もっと悲しんで」という抽象的な指導も必要ですが、気持ちや思いを表現するためにはどのように動けばいいのか、大人が知っておくことは重要なのではないでしょうか。

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