今回は5~6歳児におすすめの手遊び・指遊びを紹介したいと思います。
5~6歳になると、手遊びや指遊びはアレンジを含めて上手にできるようになります。そのため、良くも悪くも主活動の前や、おやつの前などの定型的なものとして用いられることが多くなります。もちろん、導入や準備運動として活用できる遊びがたくさんありますので、それでも問題はありません。表現遊びやリトミックの主活動にはスムーズにつなげられる遊びが多いため、運動や音楽を取り入れた遊びに取り組みたい場合は、ぜひ準備運動、主活動、整理運動などにも活用してみましょう。
5~6歳に適した手遊びを集めていますが、他の手遊びも楽しめますので、他の手遊びもよかったら以下からご覧ください。
目次
カレーライスのうた
「カレーライスのうた」にはいろいろな具材や調味料が登場します。そのため、知っている野菜や味を想像しながら楽しむことができます。野菜や調味料を知らない場合も、歌を歌いながら食材を知ることができるため、歌から食育につなげることもできます。食に興味を持たせるためにもおすすめの手遊びです。
大きくなったら何になる
この手遊びは将来の姿が登場する手遊びとなります。お医者さんや床屋さん、ケーキ屋さんやお巡りさんなど、職業に関する手遊びとなります。自分が大きくなったところを想像するのは成長の過程で重要となりますので、夢や目標をもつためのきっかけに利用してみましょう。
ピクニック
いろいろな食べ物が出てくる手遊びとなります。基本的に右手と左手の指で食べる仕草をするため、数の概念にも触れることができます。世界的にも有名な「10人のインディアン」の曲に合わせた替え歌ですので、曲調も親しみやすい手遊びといえます。遠足などの前に利用して、モチベーションを高めるのもよいでしょう。
いわしのひらき
いろんな魚の名前が出てくる、手遊びの中では少し変わった遊びです。ただ、知名度は高く、隙間時間などで用いられることの多い手遊びです。リズミカルな曲調で手の動きも特徴的な動きが多いため、魚自体は知らないかもしれませんが十分楽しむことができます。この手遊びがきっかけで魚に興味をもつ子どももでてくるかもしれません。
ミッキーマウスマーチ
ミッキーマウスマーチに合わせた手遊びで、登場人物もディズニーのキャラクターとなっています。ディズニーは幼児にとって親しみやすいキャラクターの一つと言えますので、ちょっとした隙間時間に遊ぶのには最適です。ディズニーキャラクターを知らない場合はピンとこない可能性がありますので、その場合は新たに教えてあげると良いでしょう。
くいしんぼうゴリラ
ゴリラがいろいろな食べ物を食べていく手遊びです。食べた後のリアクションを楽しむ遊びとなっていて、表現遊びの導入などに最適な手遊びです。ゴリラ自体も子ども達に人気のある動物ですので、手遊びも同様に盛り上がる内容となっています。ゴリラの動きや表情をそれぞれ自由に表現しながら楽しみましょう。
パン屋さんにおかいもの
リズミカルな手遊びとなります。サンドイッチやメロンパン、ドーナツなど、いろいろなパンの名前も出てくるため、朝ごはんなどでパンを食べている子は親近感がわくのではないでしょうか。一人で楽しむのはもちろんのこと、二人組になって、相手のお顔を挟んだり、引っ張ったりしながら楽しむこともできる遊びです。
パン工場がありました
アメリカの童謡『Little Cabin in the Wood(やまごやいっけん)』を基にするアンパンマンの手遊びです。アンパンマンに関わる手遊びは多いのですが、この手遊びはストーリー性があり、一つの物語としても楽しむことができます。絵本などが手元にないときは、このような手遊びで物語に触れるのも良いかもしれません。
奈良の大仏さん
大仏が登場する珍しい手遊びです。ただ、手遊びの中身はすずめが主人公となる数え遊びとなっています。「1羽」という数え方に触れることができるため、数え方の勉強にもなります。また、大仏さんの体のいろいろな部位にすずめがとまりますので、体の部位の名前も知ることができます。数と体の部位の名前を手遊びで楽しく学びましょう。
でんでらりゅうば
「でんでらりゅうば」は長崎の伝統的な手遊びで、リズムよく手の形を変えていく遊びです。「茶つぼ」などの遊びをイメージしてもらえるとわかりやすいかと思います。最初は難しいかもしれませんので、ゆっくり一つ一つ手の形を確認しながらやってみて、慣れてきたら少しずつスピードを上げてみましょう。大人でも難しい遊びですので、親子で楽しめる遊びと言えます。
【歌詞】
「でんでらりゅば でてくるばってん」(出ようとして出られるならば、出ていくけれど)
「でんでられんけん でーてこんけん」(でも、出られないから、出ていかないよ)
「こんこられんけん こられられんけん」(行こうとしても行けないから、行くことはできないから)
「こーん こん」(行かない、行かない)
※歌詞は少し寂しい内容となっています。
やおやのおみせ
手遊びを楽しみながら、クイズにも触れることのできる遊びです。原曲はフランス民謡『ひばり(アルエット)』となっており、聞きなじみのある曲なのではないかと思います。やおやはもちろんのこと、パン屋などにも出かけていき、お店にあるもの、ないものを答えるという遊びになっていますので、手遊びとしてはもちろん、クイズとしても活用することができます。いろいろなものをお店に登場させて楽しみましょう。
まほうのて
グーチョキパーというじゃんけんにでてくる手の形を活用する手遊びです。ゆったりとした曲調の手遊びですので、午睡前などに行うとぐっすり眠れるかもしれません。基本的には天狗、めがね、さかなが登場しますが、手で表現できるものであればアレンジができますので、グーチョキパーの形で楽しむときや、じゃんけんで楽しむときには活用したい手遊びです。
あたまかたひざぽん
日本語、英語ともに非常に有名な遊びです。手だけではなく全身を使うため、手遊びという表現が合っているのかどうかはわかりませんが、少なくとも手でいろいろな部位を指し示しますので、手を使った運動量は確保することができます。歌に合わせながら体のいろいろな部位の名前を知ることができるため、乳児、幼児ともにおすすめできる手遊びです。5歳児では英語バージョンでやってみるとよいでしょう。
ちゃつぼ
伝統的な手遊びの一つであり、わらべうたとしても広く知られています。昔から親しまれていることもあり、幅広い年代の人が知っているため、高齢者から子どもまで一緒になって遊ぶことができます。動き自体はシンプルですが、手を動かすスピードを上げると難易度が高くなるため、発達段階に合わせて難易度を変えることができます。最後の形も決まっているため、急ぎすぎて間違っていないか答え合わせまで行いましょう。
小さな庭
植物を育てる過程を楽しむことのできる手遊びです。小さな庭から大きな庭までの歌があり、それぞれの庭で大きさの違う種を育てていきます。手遊びから体全体を使った遊びに発展することもできるため、1番から3番まで通しですると違いを楽しむことができます。擬音語(オノマトペ)を使いながら、種が育っていく様子を表現してみましょう。
さかながはねて
さかなが跳ねて、いろいろなところにくっつく手遊びです。短い手遊びですので、保育の前やお話を聞く前などに少し遊ぶことができます。また、膝にくっついたところでおしまいにすれば、よい姿勢で次の活動に移ることができます。おくちやおしり、めがねなど、いろいろなところにさかなをくっつけて遊んでみましょう。
おべんとうばこのうた
昔から親しまれている手遊びの一つです。お弁当にいろいろな食材を詰めていく手遊びですが、食材の名前はもちろん、数の概念にも触れることができるようになっています。2(にんじん)、3(さくらんぼ)、4(しいたけ)、5(ごぼう)といったかたちで、食材と数が関連していますので、自然と複数の知識を学ぶことができます。お弁当箱の大きさを変えたり、中に入れる食材を変えたりしながら、アレンジも楽しんでみましょう。
やきいもグーチーパー
非常にメジャーな手遊びの一つです。じゃんけんに使うグー、チョキ(チー)、パーを手遊びに合わせて学ぶことができます。ポップな曲に合わせて遊べるため、主活動の前などに行うと楽しい雰囲気をつくることができます。じゃんけんに慣れていない発達段階や、やきいもに関わることがあった場合にはぜひ活用したい手遊びです。
5つのメロンパン
数の概念に触れることのできる手遊びです。メロンパンを買いながら1~5の数に触れることができます。曲の中で非常に高い音程が出てきますので、男性の方は最初の音を上げすぎないよう注意しましょう(動画は男性が歌っているためぜひご覧ください)。お買い物につながるセリフも出てきますので、物を買う時の疑似体験としても活用できます。メロンパンはもちろん、パンに触れる機会があったら活用した手遊びです。
フルーツパフェ
フルーツパフェを作るためにいろいろな果物に触れられる手遊びです。両手を使って数も数えるため、7、8,9といった大きな数にも触れることができます。大きな数に触れられる手遊びは意外と少ないため、片手で表現できる数に慣れてきたころに活用するとよいかもしれません。手の動きが速い部分がありますので、最初はゆっくり遊んでみましょう。
ミックスジュース
いろいろな果物が出てくる手遊びです。原曲はアメリカ民謡の「Ten Little Indians(10人のインディアン)」になっており、果物に合わせて顔のいろいろな部位に触れる遊びです。そのため、顔の部位の名前を覚えるのに適した遊びです。もちろん、果物の名前にも触れるため、給食等に果物が出たときには活用してみてはいかがでしょうか。
バスごっこ
近くの人とスキンシップを取りながら楽しめる遊びです。乗り物系の手遊びは男の子に特に人気があり、この手遊びも例外ではありません。お隣さんとスキンシップをとったり、おしくらまんじゅうをしたりと、近くの人と触れ合いながら楽しむことができるため、複数人で遊ぶ際におすすめです。もちろん、1人でも楽しむことができますので、バスに乗っていろいろなところに出かけてみましょう。
やまごやいっけん
ウサギを助けてあげる手遊びです。アメリカの民謡が原曲となっていて、リズムよく歌うことのできる遊びとなっています。ストーリー性のある手遊びとなっているため、3番まで物語として楽しむこともできます。動画にもあるように、慣れてきたら少しずつ歌のスピードを速くしてみると難易度を上げることができます。手遊びを通して、ウサギを守ってあげられるヒーローになりきってみましょう。
大阪うまいもんのうた
大阪を舞台にした手遊びとなります。原曲はアメリカ民謡となっているのですが、特定の地名が出てくる珍しい手遊びです。たこやき、ぎょうざ、おこのみやき、ぶたまんといった大阪名物が登場します。どれも日常的に食べられる品であるため、子ども達も親しみやすいのではないかと思います。リズムにのりながら、大阪のおいしい食べ物で楽しみましょう。
おべんとバス
たくさんの食材が登場する手遊びです。手遊びの中でも1位、2位を争う食材の数かもしれません。しかも、1から10までの数に関連した食材が登場するため、数え歌としても活用することができます。少しマニアックな食材もありますが、1から10の数字すべてに触れる手遊びは少ないため、学習にもつながる手遊びと言えます。
3びきのこぶた
有名な物語を曲に合わせてたどっていく手遊びです。物語自体を知っている人は多いかもしれませんが、手遊びを知る人はそれほど多くないかもしれません。曲に乗せることで物語自体の把握も進みますので、絵本と合わせて活用したい手遊びです。絵本がない場合はぜひ手遊びで物語を楽しみましょう。
今回は5~6歳におすすめの手遊びを紹介してみました。5~6歳の段階では、サブ的な位置づけとなってしまうかもしれませんが、それだけ主活動でできることが増えてきたということでもあります。ただ、表現遊びやリトミックなどには主活動でも使える遊びがありますので、場面に合った活用をしてもらえたらと思います。
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