伝承遊び(昔遊び)の有効性~どんな遊びが有効?~

運動遊び

今回は伝承遊び(昔遊び)の有効性についてお話ししていきたいと思います。

伝承遊びとは昔遊びとも呼ばれることがあり、その名の通り、時代を超えて親しまれている遊びです。代表的なものに、こま、けん玉、あやとり、お手玉、おはじき、などがあります。

ではなぜ、これらに代表される遊びは伝承されてきたのでしょうか。まずは、その理由について考えていきたいと思います。


①遊び方がシンプル

伝承遊びに共通することとして、遊び方がシンプルということが挙げられます。こまは回す、けん玉は乗せる(刺す)、あやとりは糸をかける(とる)といったように、複雑なルールや戦略がなく、子どもにも簡単に遊ぶことができます。もちろん、こまでの糸のかけ方、けん玉の持ち方など、多少覚えなければならない技術はありますが、その部分こそ年長者から伝承されてきた部分でもあるのです。

②文化としての伝承

遊び方がシンプルであるがゆえに、多くの人に親しまれ共有されている遊びが伝承遊びとして伝わってきています。そのため、伝承遊びは一つの文化としてとらえられている部分もあります。
地域交流の一環として、高齢者の方々から昔遊びを教わるというプログラムを取り入れている小学校や幼稚園は多く、教育の一つとして組み込まれている場面が多々見られます。
このようなことからも、一つの文化として遊びが伝承されてきているといえます。

③楽しい

先に挙げた2つの理由と比べるとかなり抽象的な理由となりますが、純粋に楽しいから伝承されてきたということを挙げておきます。楽しいからこそ自分自身が夢中になれるとともに、人に教えたくなったり、一緒に遊びたくなったりします。だからこそ、時代を超えて親しまれてきているのです。

けん玉

さて、伝承遊びが今日まで伝えられてきた理由について考えてみましたが、今回のメインテーマである伝承遊びの有効性についてみていきたいと思います。

●脳への刺激

伝承遊びには鬼ごっこなどの体全身を動かす運動も含まれますが、先ほど紹介したように手先の器用さが求められる動きが多数存在します。そして、その手先を動かす運動こそ、脳への刺激を与えるといわれています。特に、様々な運動パターンを経験する幼児期には最適の遊びであり、微細運動の代表ともいえます。

◎課題の重要性

手先を動かす伝承遊びにより、脳を刺激することができるとお話ししましたが、さらなる刺激を加えるために重要な要素があります。それは「適切な課題」を設定することです。適切な課題とは、少し難しいと思えるような課題のことです。例えば、お手玉を5回続けることができる場合、6回~7回を目指すよう課題を設定します。もちろん、もっと伸びしろがありそうであれば、10回などを設定しても良いでしょう。重要なのは、自分の現在の技術よりも少し上の技術を目指すことです。逆を言えば、いくら高度な技術を持っていたとしても、本人にとってその課題が簡単であれば脳への刺激は少なくなってしまいます。100回お手玉ができる人が80回やったとしても、脳への刺激はごくわずかなものとなってしまうということです。そのため、自分の実力を把握して少し難しい課題に挑戦する、または、幼児であれば身近な保育者や保護者が課題を設定してあげるなど、適切な課題に向かうことが重要なのです。

ビー玉

・伝承遊びをモチーフにした遊び

伝承遊びの中には現代風に姿を変え、新たな遊びで親しまれているものもあります。

「こま」を現代風にアレンジした「ベイブレード」

「ビー玉遊び」をアレンジした「ビーダマン」

「ヨーヨー」をアレンジした「ハイパーヨーヨー」

このように、姿形を変えながらも伝承されている遊びがあることから、それぞれの時代に合った遊び方で親しまれていることがわかります。

こま

今回は伝承遊びについてお話ししました。昔から続いている遊びには夢中にさせてくれる魅力がたくさん詰まっています。こどもだけでなく、大人も含めて楽しめる要素が盛りだくさんですので、ぜひ伝承遊びで遊んでみてはいかだでしょうか。

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