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【結論】幼児期の運動遊びは何でもいい~活動量と強度に注目~

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今回は幼児期の遊びの種類についてお話ししたいと思います。

初めてお子さんが生まれた家庭や、子どもの運動能力を伸ばしたいと思っている保護者の方々は「運動能力は高めたいけど、どんな遊びをすればいいの?」という疑問をもつことはありませんか?

ネットを見ても、道具を使った遊び、道具を使わない遊び、個人での遊び、集団遊びなど、年齢別にたくさんの遊びが紹介されており、尚更遊びの選択に迷うこともあるのではないでしょうか。

タイトルにもあるので、結論から申し上げると

「幼児期の運動遊びは何でもいい」です。

その理由について、以下に示していきたいと思います。

①体格の発達とともに基礎的な運動能力は高まる

幼児期の運動能力は、運動経験よりも体格の発達による影響を大きく受けます。その割合は4歳児で約45%、5歳児で約33%と言われます。つまり、ある子どものもつ運動能力を10とした場合、4歳児であれば約4.5の力は体格が大きくなることで身につけた能力であり、特別な運動をしなくても自然と伸びていく力であると言えます。そのため、遊びの有無や種類がどうであれ、基礎的な運動能力は発達とともに身についていきます。

根拠資料:松浦・中村(1977)、基礎運動能力の発達に関する研究: 4~ 8 歳の男児について

②幼児期の運動能力は未分化

青年期以降の大人であれば、筋力、瞬発力、持久力など、運動能力は分化しており、それぞれが必要な場面で力を発揮します。能力が分化しているということは、それぞれが独立しているということですので、筋力を向上させたい場合は筋力を、持久力を向上させたい場合は持久力を高めるトレーニングをしなければなりません。しかし、幼児の運動能力はまだ未分化であり、筋力、瞬発力、持久力などに分化しきっていないため、どれか一つの能力だけが高まるということはなく、総合的に高まっていくという特徴があります。つまり、筋力が高まれば瞬発力や持久力も高まることから、特定の能力を向上させるような遊びを選択する必要がないと言えます。

根拠資料①: 松浦・中村(1977)、基礎運動能力の発達に関する研究: 4~ 8 歳の男児について 、体育学研究21(5)、293-303

根拠資料②:杉原・河邉(2014)、幼児期における運動発達と運動遊びの指導~遊びのなかで子どもは育つ~、ミネルヴァ書房、28

幼児期の運動遊びは何でもいいという理由を2点あげましたが、注意点があります。

注意①:活動量か運動強度は必要

タイトルにも書いていますが、遊びの種類が何でもいいとはいえ、ある程度の活動量や運動強度がないと運動能力は高まりません。歩いているだけでは持久力が向上しないのと同じです。ただ、10分間の鬼ごっこでも運動強度は十二分に確保することができ、1番少ない活動量の子どもでも心拍数150程度、1番活動量の多い子どもの心拍数は200程度まで上がることがわかっています。そのため、運動能力を高めたい場合は活動量を確保するか、運動強度の高い遊び(鉄棒にぶら下がる、縄跳びを跳ぶなど)を行う必要があります。

根拠資料:加賀谷・横関(1981)、幼児の日常生活の運動量、体育の科学31(4)、245-252

注意②:運動技能を高めたい場合は特定の運動が必要

あくまで運動能力(スポーツテストで測定するような項目)を高める話をしてきましたが、ボールを投げる、蹴る、縄を回すなど、「技能」が必要となる場合は、伸ばしたい技能が含まれる運動を行う必要があります。肩の筋力が非常に強かったとしても、ボールの投げ方がわからなければボールを投げることはできません。その場合は、ボールを「投げる」という技能を身につける練習が必要となるでしょう。そのため、サッカー、野球、ゴルフなどの特定の技能を必要とするスポーツ能力を高めたい場合は、その技能が含まれる運動を行いましょう。

今回は幼児期の運動遊びについてお話ししました。何でもいいとはいえ、同じ遊びばかりでは飽きがきやすいのも事実です。いろいろな遊びを楽しむ中で夢中になれる遊びを探し、遊びのなかで運動能力を高めることができるといいですね。

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