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ドッジボールがこの世からなくなる?

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今回はドッジボールに関する面白い発表がありましたので、ご紹介したいと思います。


●ドッジボールは他人を「非人間化」するため、人間には有害だ

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のジョイ・バトラー教授は、バンクーバーで行われた人文社会科学会議において、上記にあるような発表をしました。
この発表は6月7日の米誌「ワシントンポスト」にも取り上げられ、大きな話題となっています。

では、バトラー教授はドッジボールのどのような点が有害だと考えているのでしょうか。


●ヒューマンターゲット

ドッジボールは人を狙ってボールをぶつけるゲームであり、ボールを持っていない人はぶつけられないように避ける(もしくは捕る)のが基本となっています。しかし、バトラー教授は、そのボールを避ける行為から何を学んでいるのか、学んでいることはあるのか、ということを問題提起しています。

そして、ドッジボールはボールで人を攻撃することを許可しているスポーツであり、相手を全滅させることを目的とするスポーツであることから、「他者を攻撃する」という行為を助長させる可能性があると指摘しています。


確かに、ドッジボールは投げる力の強い子が優位に立ち、投げる力の弱い子はただ逃げ回るだけになってしまうことが多々あります。そのため、バトラー教授の指摘しているように、攻撃性を助長している可能性もゼロとはいえないでしょう。




では、ドッジボールは今後、この世からなくなってしまうのでしょうか・・・。




それはないと思います!!




実は、バトラー教授はドッジボールを完全否定しているわけではなく、上記で指摘したような負の側面を理解することが重要だと述べています。その上で、授業の中で強制参加させることを避けたり、ルールを変えたりしながら、選択肢を一つにしないことが必要だと話しています。


ドッジボールは男の子に特に人気のある遊びで、時代が変わっても親しまれている遊びの一つです。そのため、完全廃止となることは難しいでしょう。しかし、バトラー教授の指摘しているように、ドッジボールを苦手、もしくは嫌いだと感じている子どもがいることも無視はできません。
子ども達の実態に合わせて、ドッジボールが強制的な活動とならないように適切に紹介していくことができれば、一つの「遊び」として楽しむことができるのではないでしょうか。


そこで、子ども達に適切にドッジボールを紹介するためにも、いくつかのドッジボールをここで紹介したいと思います。


①転がしドッジボール

以前もボール遊びの中で紹介しましたが、難易度に変化をつけるためには転がしドッジボールが欠かせません。

①半径2~4mくらいの円、もしくは多角形で囲まれたコートを用意し、外野と内野を決めます。外野と内野の人数はコートの大きさによって変わってきますが、外野は最低2人(1人だとボールが転がっていって、キャッチする人がいないため)必要です。内野に関しては特に人数制限は必要ありませんが、狭くなりすぎる場合にはコートを分けたほうがよいでしょう。

②外野と内野が分かれたら、外野は内野の人に向けてボールを転がします。
内野は転がされたボールに当たらないように避けます。もし当たってしまったら、外野となり内野の人に向けてボールを転がします。

③内野の人が全員当てられる、もしくは制限時間がきたらおしまいとなります。


顔面にボールが当たることがなく、避けることに専念できるため、ドッジボールが苦手な子や、ボールを遠くに投げられない子にとっても比較的参加しやすいドッジボールといえます。


②アメリカンドッジボール

アメリカが発祥なのかどうかは定かではありませんが、外野を必要としないシンプルなドッジボールです。

①参加者は2つのチームに分かれます。

②2チームの間に1本線を引き、それぞれ線を挟んで分かれます。

③お互いにボールを投げあい、当たった人は相手チームに参加します。

④片方のチームが全員当てられたらおしまいとなります。


基本的には「投げる」「捕る」という動作に特化したドッジボールといえます。(外野がいないことで、避けてしまったら後ろにボールを取りに行かなければなりませんので・・・。)
どちらかというと、投げることが得意で、ボールの投げあいを好む人向けのドッジボールとなるため、希望者を募って行うことが最も適切かもしれません。


③王様ドッジボール

基本的にはドッジボールと同じルールとなりますが、それぞれのチームの中に1人だけ「王様」を決め、その王様が当てられたらおしまいとなるドッジボールです。

①2チームに分かれて、内野と外野、「王様」を決めます。このとき、相手のチームにばれないように王様を決めます。(審判がいれば、決めた王様は審判にも伝えておきます。)

②ドッジボールと同じように試合を進め、王様が当った時点でおしまいとなります。


ドッジボールと大きくルールは変わりませんが、王様を1人チームの中で決めることで、守る人、攻撃する人など、役割が分担されることがあります。自分の役割があったほうが動きやすい子もいますので、場合によっては取り入れると楽しいゲームです。


今回はドッジボールに関する負の面を踏まえつつ、いくつかのドッジボールを紹介しました。
ドッジボールに対する意見はそれぞれあるかもしれませんが、最終的にドッジボールを選ぶのは参加者です。参加者全員がルールに納得して遊ぶことができるのであれば、盛り上がる遊びであることは間違いありません。
保育者や教育者は、遊びの様々な側面を理解したうえで保育、教育に取り入れていけるといいですね。

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