教員と民間企業との比較

雑記

今回は教員と民間企業との比較について考えてみたいと思います。

民間企業との比較

Twitterなどでよく見かける投稿の中に、教員と民間企業との比較があります。民間企業ではありえないことを教育現場では当たり前のようにやっているといった投稿です。

実際に教員として働いている方からも、教育現場は激務だといった投稿が見られることがあります。

私は小学校、短大、大学と教育畑で働いてきたため、他の職業との比較ができないのですが、少なくとも、小・中・高校における業務は「激務」に当たると感じます。

残業でいえば、月100時間は毎月超えており、月によっては150時間ほどの残業になる月もありましたので、私の効率が悪いということもあるのですが、一般的に考えて異常だと思います。

私の勤めていた小学校が特別なのかもしれませんが、世間でこれだけ騒がれているということを考えると、やはり働き方を根本的に変える必要がありそうです。

民間企業との比較?

しかしながら、教育現場と民間企業の働き方を比べることには違和感があります。

教員は奉仕者であり、(私立学校教員を除く)会社員は利益を追求します。

この時点で職業としての次元が違っており、これらを比較したら異なることが出てくるのは当たり前だと思います。

このようなことを書くと、教員のやりがい搾取と言われそうですが、本来、教員は奉仕者として働くことを決めた人が就く職業であり、高い給与や会社全体の利益を追求するような職業ではありません。

一方、民間企業は利益を追求するため、会社全体の利益はもちろん、個人が高い給与を求めることもおかしいことではないと思います。

教員も一つの職業ですので、給与をもらって働く必要があります。ただ、高い給与を教員という職業に求めるのはナンセンスであり、そもそも、社会全体の給与からすれば、教員の給与も決して低いわけではありません。

これらの理由から、教育現場と民間企業では働き方に違いがあるのは当然であり、比較しながら教育現場を非難するのはおかしいのではないかと思っています。

現代の教育現場は多種多様な困難を抱えており、教員のなり手が不足しているのも事実です。

ただ、何でもかんでも非難すればよいのかといえば、そうではないと思います。

「教育現場の働き方はおかしい」と誰かが声を挙げたから、働き方の見直しが図られているわけであり、今後も働き方を検討していく必要は大いにあります。

そのため、今後も教育現場の働き方改革に期待をしつつも、現場の先生方には教員の良いところにも目を向けてほしいなと願うばかりです。

今回は短い記事となりましたが、普段とは違う視点で記事をお読みいただけたらと思います。

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