小学校教員の働き方改革~システム化~

雑記

今回は小学校教員の働き方についてお話ししたいと思います。

※働き方そのものを変えるような秘策を書いているわけではありません。ベテラン教員の方であればだれでも実践しているような内容ですので、悪しからず。

低学年担任ほどシステム化

言うまでもありませんが、小学校教員の仕事は多忙を極めます。これは今に始まったわけではありませんが、近年は働き方に異を唱える行動が顕著にみられるようになり、教員の働き方はブラック中のブラックとされています。

確かに激務であることは認めましょう。

ただ、教員という職業を選んだ以上、激務だ激務だと言っていても、何も現状は変わらないわけです。

転職や退職を考えているのであれば別ですが、教員として生きていくのであれば、以下に効率よく、かつ、子ども達にも意味ある日々を送るか、ということを考えるべきだと思うのです。

私は、自分が楽をすると同時に、子ども達の自己肯定感を上げるために、できる限り学級運営をシステム化するよう努めていました。

このシステム化というのは、簡単に言えば、子ども達が自分の役割を認識しており、担任がいなくとも自分達で授業の準備をしたり、朝の会、帰りの会を進めたりできることを指します。

つまり、子ども達で学級活動を進める(まわす)ということです。

※冒頭に書いたことを回収してしまいますが、ベテラン教員の方は当たり前のようにシステム化をしていますので、当たり前と感じる方は、当たり前を思いながら記事を読み進めてもらえたらと思います。

このシステム化については、小学校であれば学年が上がれば上がるほど容易になります。

高学年であれば、システム化されていないことの方が珍しい状況です。

そのため、低学年が最もシステム化が難しいと言えます。

しかし、低学年でシステム化を実行できれば、これ以上なく楽に学級運営を行うことができます。

そして、子ども達も与えられた役割をこなすことで満足感をえることができるため、自己肯定感の向上へと繋がります。

いいことしかありません。

そのため、低学年の担任こそ、システム化に努めることを強くお勧めします。

システム化=自分がいなくても動ける

はたから見ると、システム化が進んでいる学級の担任は、あまりいい印象をもたれないかもしれません。

なぜかというと、

動かない、もしくは、子どもと遊んでばかりだからです。

動かないというのはベテラン教員に多いように思いますが、自分が動かなくとも学級がまわるため、動く必要がないのです。

反対に若手の教員の場合、システム化が進んでいれば、子どもと話をしたり、遊んだりする時間が確保できるため、一緒に動いていることが多くなります。

子どもと遊んでいる分には良いかもしれませんが、座ってばかりいる教員は、あまり良い印象には見えません。

ただ、動かない教員というのは、限りなくシステム化が進んでいるからこそできる技です。

もちろん、動かない教員のクラスが上手く機能しておらず、問題ばかり起こっているのであれば、それはただの怠慢です。

しかし、学級がきちんと運営されているのであれば、それは素晴らしい運営技術の賜物だと思います。

前置きが長くなりましたが、システム化を進めるためには、自分の仕事を極力子どもにやってもらうことが重要です。

連絡帳の確認やテストの採点など、教員がしなければならないことは譲れませんが、宿題の丸つけ、係の仕事、プリントの配布、掃除、掲示などは子どもにやってもらえばよいのです。

宿題の丸つけに関しても、取り組んできているかの最終チェックは教員がするにしても、丸つけ自体は隣の子と交換して丸つけをさせても良いのです。

むしろ、友達の丸つけをしながら自分の間違いに気づくこともありますので、丸つけや教え合いというのは重要な学習の一つです。

激務で忙しい先生方は、ぜひ、自分じゃなくて子どもにもできる仕事はないか振り返ってみてください。

そして、自分でないとできない仕事以外は全部子ども達にやらせてください。

やり方を教える必要はありますが、慣れてきたらその仕事にかけていた時間が浮きます。

そうすると、余裕が出てきます。


子ども達にも目が行くようになり、自分も少しゆったりすることができます。

コンピューターの回路

繰り返しになりますが、ポイントは

「自分がいなくても学級がまわる」

ということです。

ぜひ、補教の先生方に学級をお願いすることがあったら、どのような部分が自分たちでできて、どのような部分が自分達でできなかったのかを聞いてみてください。

改善を重ねることで、教員にも子どもにも良い環境が整ってくるはずです。

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