跳び箱を使った運動遊び!!~平均台やタイヤを活用しよう~

運動遊び

今回は跳び箱を使った運動遊びについてお話ししたいと思います。
跳び箱を使った運動遊びは、小学校低学年の体育から「器械・器具を使った運動遊び」として本格的に始まります。「できる」「できない」がはっきりしている器械運動を苦手としている子どもは多く、その苦手意識は年齢が上がれば上がるほど強くなっていきます。
ここでは、跳び箱を使った運動遊びもちろん、平均台やタイヤを活用した遊びを紹介したいと思います。

◎導入に有効な遊び

まずは、跳び箱を使った遊びに入る前の「導入」部分で有効な遊びを紹介します。最初から跳び箱を目の前にすると抵抗が強い可能性がありますので、跳び箱を意識させることなく、跳び箱に必要な技能を遊びの中で体験してみましょう。

①平均台を活用した遊び

丸太でバランスをとる少女

平均台は基本的に立ってバランスを保ちながら歩いていくものですが、この遊びは平均台にまたがります。そして、腕で平均台を押しながらお尻を浮かせ、少し前に進みます。それを何度も繰り返しながら、体を前進させていきます。ここでのポイントは、両肩が平均台を押している腕よりも前に出ることです。肩が腕よりも前に出ることで、自然と前に進んでいきます。
この体重移動を使いながら、平均台の両端から中央に向かって進み、相手と遭遇したところでジャンケンをします。負けたら平均台から降り、勝ったらそのまま進みます。相手のスタート地点まで到達できたほうの勝ちとなります。
基本的にはチームで行いますが、進度が遅いため2人でも行うことができます。
「ドンジャンケン」という遊びをご存知のかたは、「ドンジャンケン」の座って行うバージョンだと思ってくれても大丈夫です。

②タイヤ跳び

タイヤ

正直なところ、地面に埋まっているタイヤが使えるのであれば、跳び箱に関する技術を向上させる最高の遊びはタイヤ跳びです。タイヤを跳び越して遊んでいるうちに、いつのまにか跳び箱が跳べるようになっていたということが頻繁にあります。
慣れないうちはタイヤの上に乗ったり、タイヤをくぐったりと、「跳び越す」ということに意識を集中させなくてもよいかと思います。
慣れてきたら、タイヤを押しながらまたぎ越す、ということを繰り返し、徐々に跳び越していけるようになれば大成功です。
安定して跳び越せるようになったら、決められた時間内に何回往復して跳び越せるかということを競っても盛り上がります。

◎踏み切り、着地を意識した遊び

次に、跳び箱をまたぎ越すのではなくて、跳び箱の上から跳んで着地する遊びを紹介します。こちらの遊びも跳び箱に対する苦手意識を持っている子どもに有効です。まずは跳び箱の上に乗ってみて、その上からジャンプし、着地するという一連の流れを体験してみましょう。跳び箱はおおまかに踏み切り、着手、着地といった流れで構成されますが、踏み切り着地は最初と最後の重要な動作の一つでもありますので、繰り返し遊んでその感覚を養ってみましょう。

①フープイン

フラフープ

跳び箱を踏み越えた後に、その先にあるフープの中に着地するというシンプルな遊びです。
跳び箱の先にフープを2本~3本くらい置いておきます。跳び箱は踏み越えられる高さに設定しましょう。踏み切り板、跳び箱と踏み越えた後、できるだけ遠くのフープを狙ってジャンプし、着地することができたら成功です。フープは色や大きさを変えて、変化をつけてあげるとよいかと思います。

②ハイタッチ

ハイタッチする手

この遊びは踏み切りを意識した遊びとなります。「フープイン」は遠くを目指す遊びでしたが、「ハイタッチ」はより高く跳ぶことを目指す遊びです。
跳び箱の横に大人が立ってあげて、子ども達が少し難しいと思う高さに手を出してあげます。子ども達はその手にタッチができるように、跳び箱から思い切り跳んで、タッチをし、着地をします。タッチすることに意識がとられるため、着地は乱れてしますかもしれませんが、勢いよく踏み切れていれば成功です。
※遊ぶ人数が多い場合大人が付きっきりになるため、複数人の大人が必要です。

◎跳び箱遊び

◎最後に、踏み切って、着手して、着地するという、一般的に跳び箱を「跳ぶ」という動作ができるようになったら、これらの遊びにも挑戦してみましょう。(厳密には着手の後に「切りかえす」という動作が入ります)

③シンクロ跳び

イルカが跳んでいる

2つ~4つの跳び箱の前にそれぞれ1人ずつ立ち、全員の掛け声で息を合わせて跳び箱を跳びます。跳ぶ方向を揃え、踏み切り、着手、着地まで、全員がシンクロするように動作、タイミングをそろえます。
シンプルな遊びですが、踏み切り、着地など、それぞれの動作にメリハリがつくため、安定して跳び箱が跳べる子達の新たな課題としておすすめです。

④タイムアタック

砂時計

シンクロ跳びと同様に2つ~4つの跳び箱を準備し、どれだけ速く跳んで戻ってこられるかということを競う遊びです。
この遊びもシンプルですが、「速く跳ぶ」という目標があるため、跳び箱を跳ぶことに慣れた子どもにはおすすめの遊びとなります。

跳馬

今回は短いですが、跳び箱を使った運動遊びについてご紹介しました。切り返し系の話しかしていませんが、台上前転などの回転系の技でも遊ぶことができたら挑戦させてみてもよいかと思います。跳び箱を使った遊びはバリエーションが少なくなりがちですが、ただ「跳ぶ」のではなく、速く跳ぶ、きれいに跳ぶ、などといった目標をもたせてあげると子ども達の意欲も持続するのではないかと思います。

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