今回はアイスブレイクに使える運動遊びを紹介したいと思います。
アイスブレイクとは、直訳すると氷を壊すという意味になりますが、初対面や出会ってから日が浅い人との距離を縮めたり、お互いの緊張をほぐすための手法のことを指します。具体的には、進級したての学級やイベントの導入などに利用されることが多く、大人でも社会人の新入社員研修などに利用されることがあります。各自で行うものからペア、グループで行うものまで簡単な遊びを集めましたので、ぜひ活用してもらえたらと思います。
隙間時間に簡単にできる遊びも過去に紹介していますので、よかったらご覧ください。
片足フラミンゴ
バランス遊びの導入に使える遊びです。片足立ちで30秒間動くことなく耐えられるかを競う遊びです。右足、左足でそれぞれ30秒ずつフラミンゴになってみて、簡単にできるようであれば、目をつむってやってみましょう。最後までたっていられる人を競うのもいいですね。
片足相撲
二人組をつくり、お互いに片足立ちで向かい合います。両手を胸のあたりにあげ、スタートの合図でお互いの手を押したり、引いたりします。その場から動かずにいられたほうが勝ちとなります。両足の手押し相撲もやってみて、その延長として行うのがよいでしょう。
もたれ立ち
非常にポピュラーなバランス遊びの一つです。二人組をつくり、お互いの背中をつけながら座ります。(この際、手は組んでいても組んでいなくてもどちらでも構いません。)準備ができたら、二人の息を合わせて立ち上がるという遊びです。よく知られている遊びではありますが、知っているから全員が立ち上がれるというわけではありません。スムーズに立ち上がるためには、自分の体重を思い切り相手の背中にかけることが重要となります。二人組で立ち上がることができたら、四人組、六人組と少しずつ人数を増やして挑戦してみましょう。
かめ起こし
シンプルな力遊びとなります。二人組をつくり、片方の人が地面にうつ伏せとなります。うつ伏せになった人は制限時間が経過するまで、ペアの人からひっくり返されないようにうつ伏せの状態を維持します。ペアの人は反対にうつ伏せの人を何とかして仰向けにするよう工夫をします。少しでも背中が地面についてしまったら、ひっくり返す人の勝ちとなります。あくまで力遊びの一環ですので、くすぐったり、叩いたりといったことは禁止事項として最初に説明をすると良いでしょう。制限時間は10秒から長くても15秒あたりが良いかと思います。
あんたがったどこさ
「あんたがったどこさ」の歌に合わせて、リズムよく左右にジャンプをします。その際、跳びやすいように真ん中に線を引いておくとよいでしょう。ジャンプしている中で、「さ」がつく歌詞のところだけ前にジャンプをします。大人でもひっかかってしまう場合がありますので、最初はなかなか難しいかもしれませんが、伝承遊びの一つとして楽しむことのできる遊びです。
おーちたおちた
代表者が「おーちたおちた」といったら、参加者は「なーにがおちた?」と聞きます。代表者が野菜や果物の名前を言った場合は、両手で受け取る仕草をします。もし代表者が「かみなり」といったら、おへそを両手で隠し、「お金」といったら地面から拾う仕草をします。それ以外のものの名前を言った場合は、何もせずに気をつけの状態で動かないようにします。代表者のいう言葉に素早く反応する反射が必要となる遊びです。
天の川のおじゃまむし
遊ぶスペースの真ん中に一本の線を引きます。その線を中心として、織姫チームと彦星チーム、そしておじゃまむしを数名決めます。おじゃまむしが「おじゃまんぼ!!」といったら、彦星チームはおじゃまむしにつかまらないように織姫チーム側に走り抜けます。おじゃまむしは線の上しか移動できませんが、おじゃまむしにタッチされた人はおじゃまむしとなり、線の上に並びます。続いて、もう一度「おじゃまんぼ!!」と言われたら、今度は織姫と彦星が一緒に反対側へ走り抜けます。二人で走り抜けられたペアはクリアとなります。
全体の人数やスペースをみながら、おじゃまむしの人数を決める必要がありますが、2回目のハードルが高いため、少ない割合で大丈夫です。
引っ越し鬼
フープを準備し、遊ぶスペースにランダムに置いていきます。そして、鬼を決めると同時に、鬼以外の人は地面に置かれたフープの中に入ります。鬼は「お」から始まる言葉(おにぎり、お弁当など)を「お、お、お、おにぎり!!」といった感じで言いながら、タイミングを見計らって「お引越し!!」といいます。お引越しと言われたら、自分の入っているフープから出て、別のフープへと引っ越さなければなりません。鬼は移動している間にタッチをして、空いているフープの中へと入ります。全体の動きを把握しながら移動をするため、広い視野を養うことができます。
サークルジャンプゲーム
集団で同じ動きを共有する遊びです。代表者を一人決め、代表者以外の人は手をつなぎ円をつくります。代表者は円の真ん中に立ち、「前後左右」のうち、一つの方向を指示します。代表者の指示に従って、周りの人は指示された方向にジャンプします。慣れてきたら少しずつ早く指示をだすようにして、難易度を上げていきましょう。周りの人は全員が同じ方向にジャンプしないとぶつかってしまうため、指示をよく聞いて、正しい方向にジャンプすることが求められる遊びです。
野菜と果物
この遊びは「ねことねずみ」という呼び名でも親しまれている遊びであり、反応遊びの一つとなります。ある程度広さのある場所が必要となりますので、外、または遊戯室等で遊ぶことをおすすめします。
①2列に並び「野菜」チームと「果物」チームに分かれます。
②「野菜」チームと「果物」チームが向かい合い、自分のペアとなる人を確認します。(両チームの間は1mくらいがちょうどいいです。)
③指示者が「りんご!!」というふうに、「野菜」か「果物」」をコールしたら、呼ばれたチームは壁に向かって走ります。呼ばれなかったチームは、ペアが壁に到達する前にタッチをします。呼ばれたチームは壁にタッチできたら勝ち、呼ばれなかったチームはペアをタッチできたら勝ちとなります。
注意点としては、「いちご」や「すいか」など、野菜なのか果物なのか判断がつきづらい食べものは避け、「りんご」「キャベツ」などのはっきりとどちらかわかる回答を選ぶ必要があります。
全速力で走るため、運動量も確保することのできる反応遊びです。
今回はアイスブレイクに使える遊びを紹介しました。年度初めや新しいチーム、グループを組んだ時は緊張から雰囲気が固くなってしまうものです。緊張をほぐし、お互い素に近い状態で関わり合えるよう、より良い雰囲気づくりために活用してみてはいかがでしょうか。
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