教科教育という研究分野

雑記

今回は「教科教育」という研究分野についてお話ししたいと思います。

教科教育とは

教科教育とは、学校教育における教育活動を研究する分野なのですが、各教科における教育学、といったほうがわかりやすいかもしれません。

国語に関する教育学について研究するのであれば「国語科教育」、算数に関する教育学について研究するのであれば「算数科教育」といったように、各教科における教育学の総称が「教科教育学」という学問分野になります。

教科教育学は各教科に分かれて研究が行われるものの、その対象は非常に広く、単元の構成や授業目標、授業内容、教授方法、教授順序など、細かく見れば見るほど研究対象は広大です。

ただ、簡単に言うと「授業に関する研究」ととらえても良いかと思います(教科教育をご専門とされている先生方には怒られてしまうかもしれませんが…)。

少なくとも、私はそのように認識しています。

現場と研究機関とのジレンマ

この教科教育ですが、小学校教員から大学教員になる場合には、ほぼ研究分野がこの教科教育になるのではないかと考えています。

教科教育では実践研究などが豊富に取り入れられており、学会誌などでも現場の先生方と共同で研究している方も非常に多く見かけます。

また、現場の先生方も各教科教育学会に入会されている方が多く、現場の教員と研究者が意見を交換する貴重な場ともなっています。

かくいう私も教科教育を専門としていますので、学会等にも所属しているのですが、小学校教員から大学教員になった場合、あるジレンマを感じざるを得ないのではないかと考えています。

それは、「研究材料の確保においては現場が一番だが、研究を進めるためには研究機関が一番」ということです。

現場では毎日授業を行いますので、実践や成果の検証というのは自然と行うこととなります。

そして、それは紛れもない研究といえます。

ただし、実践の結果や成果を分析する時間を確保するのが非常に難しいです。

私生活を全てなげうって研究時間とするのであれば別ですが、それでも厳しい生活になることは間違いないかと思います。

一方、大学においては、研究に関するアイデアの創出や分析時間の確保という点では、申し分ない時間がありますが。

ただ、研究を行う環境がないのです。

対象を大学生とするのであれば話は変わってきますが、小学校や中学校、高校の児童、生徒を対象とする場合、学校現場に行かなければ研究を行うことができません。

もちろん、研究自体ができないわけではありませんが、間違いなく手間がかかります。

このように、教科教育を研究する上では、現場と研究機関とのジレンマを感じています。

そして、一つだけ確実に言えることは、「現場の教員と研究機関の教員が一緒に考えること」が最も重要であることを日々感じています。

ときどき、大学教員だからといって偉そうにする人や、はたまた、研究者は現場を知らないと言って邪険に接する人がいますが、「良い授業をつくるため」、ひいては、「子ども達の成長のため、未来のため」という共通認識を持つことができれば、お互いにもっと良い関係が築けるのに・・・ともったいなく思ってしまいます。

以上のことからも、小学校教員としての強み、大学教員としての強みがありますので、この記事をご覧くださった小学校教員の方は、大学教員を目指される際には、現場でたくさんの実践記録をとっておくことをお勧めします。

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