今回は周囲の信頼を得る方法について、私なりの考えをお話ししたいと思います。
最初に断っておきますが、何をもって信頼を得られているのか、ということは人それぞれ違うと思います。そのため、今回お話しする方法を実践したからと言って、必ずしも信頼が得られるかはわかりません。
ただ、自分で言うのもなんですが、これまで職場での人間関係トラブルは比較的少なく、仕事も重責のものを任せていただけていました。そのため、ある程度は信頼していただいていたのではないかと思っています。
少なくとも、人間関係で悩むことはなく、穏やかに過ごしてくることができました。
今回の方法が皆さんに合うかどうかはわかりませんが、参考にしていただけたら幸いです。
「面倒くさいことをする」
信頼を得るためにやっていたこと、というか、後から振り返って、これが信頼を得るために重要だったのだな、と考えたことなのですが、「面倒くさいことをする」ということに尽きます。
どういうことかというと、会議や話し合いの中で、誰かがやらなければならない仕事、そして、面倒くさい仕事を積極的に引き受けるということです。
行事の全体指導や学年で統一のテストの作成、学年便りの作成など、学校現場では学年の中の誰かが担わなければならない場面が多々あります。
もちろん、順番制にしている、学年主任がする、といったように、担当が決まっている場合もありますが、誰が担当してもよい、という仕事はいくらでも出てくるはずです。
そのようなときに、おそらく「面倒くさいな」と人間誰しもが少なからず思うはずです。
その時がチャンスになります。
自分が面倒くさいと思っていることは、大半、他の人も面倒くさいと思っていることです。
その仕事を引き受けましょう。
面倒くさいと思う仕事は、確かに面倒くさいです。
中にはやってもあまり意味のない仕事もあるかもしれません。ただ、自分がその仕事を引き受けることで、少なからず誰かの負担を軽減することはできます。
身を切る方法であるため、心身の負担は大きいと思います。そして、非効率です。教員の業務削減が方々で叫ばれている中、時代に逆行した考えだと思います。
ただ、信頼を得る、ということに関しては、最も効果的だと私は考えています。
さらに言えば、「やらなくてもいいんだけど、やってくれると助かること」まできると、さらに信頼は得られます。
例えば、私は小学校教員時代、朝の仕事を終えると、グラウンド整備に行っていました。
私が着任した学校は体育が盛んだったため、グラウンドのコンディションを保つことが重要視されていました。
ただ、グラウンド整備は誰かに任された仕事でなければ、やらなければいけない仕事でもありません。
ただ、子ども達が思い切り外で遊ぶためには、「やっておいた方がいい」仕事ではありました。
今の時代においては、やらなくてもいい仕事の一つであると思いますが、信頼を得るという点でいえば、このような取り組みも有効になります。
「都合のいい人」にならない
ただ、「都合のいい人」にならないよう、注意が必要です。
面倒くさいことを引き受けていると、何でも引き受けてくれる人、と見られてしまい、必要以上に仕事を回してくる人がいます。
自分の許容範囲内ならいいのですが、忙しいときには、きちんと断れるようにしましょう。
断りにくい場合には、すでに抱えている仕事を紹介して、こんなに仕事があるので難しい、ということをアピールしても良いでしょう。
面倒くさい仕事を引き受けていると、たいていの場合「忙しい人」という見方をしてくれますので、逆に仕事を引き受けてくれることが多いのですが、中にはその心意気を利用しようとする人もいますので、注意が必要です。
今回は私が実践してきた「信頼を得る方法」について紹介しました。
この方法は職種に限らずどのような職場でも有効だと考えていますが、時代に逆行しているため、正直なところ、受け入れられない方法だと感じます。
力技にはなりますが、面倒くさい仕事を引き受けているうちに、自分のスキルも上がっていきますので、成長はできると思います。
ただ、先述したように、非効率であり、自分の仕事に余裕がないときは実行できない方法だとは思いますので、人間関係を優先的に改善したい場合や、若くてエネルギーが有り余っている方などに実践していただけたらと思います。
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