大学教員公募~年齢と論文数~

大学教員公募

今回は大学教員公募における年齢と論文数についてお話ししたいと思います。

論文の質と量

大学教員公募においては、言わずもがな、論文の数が重要となります。

もちろん、判断材料はそれだけではなく、現場経験や学会発表、非常勤講師をはじめとした教歴なども判断材料にはなるのですが、最も重要視されるのは「論文」といっても過言ではありません。

そして、論文は「質と量」のどちらが重要か、ということでよく議論になりますが、こちらも言わずもがな、両方大事です。

どちらか一方が大事という議論に持ち込みたい人は、言い訳を探しているにすぎません。

ただ、チェックする順番はあります。

大学や選考委員会にもよるかもしれませんが、まずは「量」をチェックします。つまり、論文数です。

その後、「質」について精査していきます。これは論文の内容を見ていくということです。

この理由としては、公募を出している科目にもよりますが、大学側というのは、一人でできる限りたくさんの科目を担当できる人を探しています。

そのため、各科目を担当するために必要な業績をもっている方を採用したいわけです。

そうなった際に、できるだけ多くの科目を担当できると証明するための業績が必要となります。

一つの論文で複数科目を網羅していることもあるかもしれませんが、それは非常に稀です。

基本的に研究というのはピンポイントで行うことが多いものですので、最低1科目1業績が基本であり、1科目複数業績で対応させることも珍しくはありません。

以上のことから、基本的に「量」が最初にチェックされるわけです。

その後、タイトルだけではわからない内容について、論文の内容をチェックしていきます。

質については見る人にもよりますので、画一的な評価はできませんが、基本的には「筆頭著者」であることが求められるでしょう。

なにより、書類審査を通過して、面接審査へと進んだ際に、研究について聞かれることがあります。その際に、名前を載せてもらっただけの業績では、内容について突っ込まれたときに適切な回答ができない可能性があります。

自分が中心となり関わった研究を代表的な研究として教育研究業績書などに記載することがベストだといえます。

年齢と論文数

前置きが長くなりましたが、上記のような理由から、論文の数というのは真っ先にチェックされる項目であるといえます。

では、どの程度の論文数が必要となるのでしょうか。

論文数は、年齢に比例して求められる数が多くなっていきます。

また、公募されている肩書き(教授、准教授、講師など)によっても求められる論文数は変わってきます。

これは対応表的なものはなく、採用する側の独断と偏見で決まる部分もありますので絶対的な意見とはできないのですが、私の所感としてお話ししたいと思います。

私の所感としては

「学部卒業年を0として、毎年一本(学位論文を含む)」

の業績数が求められるかと感じています。

分かりにくい表現で申し訳ないのですが、つまり、学部卒業年(多くの方は22歳)を0として、修士課程に入った時点(または社会人になって)から毎年一本ずつカウントしていくといった感じです。

27歳であれば5本、32歳であれば10本といったような感じです。

分野にもよりますので、もしかしたら厳しめに設定したところもあるかもしれませんが、学位論文(修論、博論)を含めて、上記の本数の業績があれば十分公募で戦えると思います(もう少し少なくても戦えるかもしれませんが、確実に戦える本数を書いておきます)。

業績の質としては、査読論文が上記の数揃えられれば十分すぎるほどでしょう。さらに、それがすべて筆頭著者であるのならパーフェクトです。

しかし、そんな簡単にはいきません。

とにかく、数だけに視点を向けるのであれば、単著、共著を含め、まずは紀要や研究資料などでもよいかと思います。

質としての評価は上記のパーフェクトマンには劣りますが、土台に乗せることはできます。

お話しした論文数が準備できていれば、大半の人は学会発表などの業績も付随してついてくるのではないかと思いますので、論文プラス実績を提示できるのではないかと思います。

ワクチンと論文

今回は大学教員公募における年齢と論文数についてお話ししました。

全て査読論文で応募できたら一番なのですが、現実的に難しい部分がありますので、個人的には、まずは論文として書いてみる、というのが大切かなと思っています。

質については見る人の判断によって評価が分かれるところもありますので、若手研究者はとにかく量を確保するべく、最低でも1年に1本の論文を書きたいところです。

大学教員公募の際の目安として、参考になれば幸いです。

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