今回は大学教員公募における模擬授業についてお話ししたいと思います。
※大学教員公募についてお得な情報をまとめています。noteにて有料とはなりますが、20本以上の記事が詰まっていますので、ご参考になれば幸いです。
記事の内容
- 2次試験に課される模擬授業
- 現場経験の差
- 模擬授業対策
- ①模擬授業に呼ばれた時点で、基本的に評価はフラット
- ②模擬授業は「誰にでもわかるように」が基本
- ③「導入部分」というところがポイント
- ④パワーポイントを使う場合の注意点
- ⑤受講者参加型の授業について
2次試験に課される模擬授業
大学教員公募においては、2次試験において模擬授業が課されることがあります。
この傾向は近年どんどん高まっており、課されない公募もありますが「面接及び場合によっては模擬授業をお願いすることがあります」といった記載が非常に多くなってきている印象です。
これは、大学教員にも「授業力」が求められているということであり、これからの大学教員は研究だけをやっていればよい、というものではないということを表しています。
そのため、今後はますます2次試験における模擬授業が求められていくと考えられます。
現場経験の差
この模擬授業ですが、多くの場合、90分授業の冒頭15分~20分程度の内容を行うことが多い印象です。
つまり、授業の「導入」部分を行うことが一般的です。
現場で教員をされていた方にとっては、多少導入の時間が長く感じるかもしれませんが、なんてことなはい課題だと思います。
「授業力」を磨き上げてきた教育のプロですので、お世辞ではなく、普段の通りに授業を行えば、何ら問題はないかと思います。
ただ、研究畑で進学してきた方にとって、この模擬授業という課題はなかなかの重荷です。
実際に、これまでの記事でも話をしてきたことではありますが、教員としての現場経験がある方と、研究者として進んできた方の授業を比べてみると、大変失礼ですが、雲泥の差です。
素人が受けたとしても、開始の数分でわかるほどに、授業の進め方が違います。
ただ、これは違いが出て当然だと思っています。
毎日授業を行ってきた人と、そうでない人が「授業」という土俵で比べられたら、授業を行ってきた人のほうが洗練された授業ができるのは当たり前のことです。
そのため、こと模擬授業に関しては、現場経験のある方のほうが有利だといえます。
ただ、そんなことを言っても、研究者としての道を進んできた方々にとっては、今更授業力を上げろと言われても無理な話であり、模擬授業の練習をする時間も限られています。
では、どうすればよいのか。
その対策と、模擬授業の評価について、これから話したいと思います。
模擬授業対策
①模擬授業に呼ばれた時点で、基本的に評価はフラット
対策について話す前に、模擬授業を行う前の評価についてお話しておきます。
まず、模擬授業、つまり2次試験に呼ばれたという時点で、基本的には科目適合性がある、と判断されたといえます。
つまり、採用可能性は2次試験受験者に等しくあるということです。
時々、科目適合性を確認するために面接へと呼ぶこともありますが、科目適合性が明らかにない人は1次の書類審査で落とされます。
そのため、科目適合性はあるという前提で、「どの人と仕事をしたいのか」という感覚的なところで決める段階にきているということです。
これは、良くも悪くも微妙な「印象」の差が合否を決めることがあり、杓子定規では測れない、「人」が採用を決定する場面であるといえます。
そのため、加点とまではいかなくとも、印象を悪くして減点されないように気をつけなければいけない段階だといえるのです。
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