サイヤ人から学ぶ危機管理

大学教員の仕事

今回は漫画「ドラゴンボール」に登場するサイヤ人になぞらえた危機管理についてお話ししたいと思います。

サイヤ人とは

ご存じでない方もいらっしゃるかと思いますので、「サイヤ人」について説明しておくと、漫画「ドラゴンボール」に登場する異星人の種族名です。

詳しくは以下をご覧ください。

サイヤ人 – Wikipediaja.wikipedia.org

このサイヤ人は戦闘民族でありますので、戦闘に特化した様々な特性を持っているのですが、その中でも特筆すべき特性があります。

それは、

「瀕死の状態から回復した際、戦闘力が大幅に上昇する」

というものです。

物語の主人公である孫悟空というキャラクターは、自身の戦闘力を上昇させるため、故意的に自らを瀕死に追い込み、そこから回復することで戦闘力を上昇させていました(よくよく考えると、とんでもないです)。

この特性について、戦闘力を上げるということではないのですが、日常の危機管理に活用されているのではないかと考えました。

危機を感じることが安全につながる

この「危機」という言葉には、事故などにつながる場合など、実際に命に関わる危機と、仕事などにおけるミスといった、命には関わらない危機があります。

前者のほうが危険度は高いように思えますが、日常的に起こるのは後者だとも言えます。

いずれにせよ、危機を感じる場面に直面すると一時的であれ、人間は危機を回避しようと努めるようになります。

例えば、車の運転で居眠りをしてしまったとしましょう。

前の車や壁などにぶつかりそうになり、寸前で事故を回避した場合、その体験は強烈な経験となり、それ以降、運転に気を付けるようになる人がほとんどでしょう(一部変わらない方もいます)。

こちらは実際に命が危険にさらされた場合となります。

また、学校現場の例でいうと、どこかの学校で実際にありましたが、プールの水を出しっぱなしにしてしまい、多額の水道代を請求された場合、命の危険はありませんが、精神的な危機を迎える可能性があります。

自殺などにつながる可能性もありますので、一概に命の危険性がないとは言えませんが、その場で即死することはないかと思います。

このように、人は危機的状況に直面した際、一時的であれ、危機を回避しようと行動します。

もちろん、実際に事故にあってしまったり、ケガをしてしまったりすれば、それ後はより危機回避に意識が向くかと思いますが、最もよいのは、寸でのところで危機を回避し、そこから危険を学ぶことです。

危機に気づき、学習することが大切

事故につながる危険だけでなく、仕事のミスにつながるような危険も含めると、日常生活には頻繁に「ヒヤリ、ハッと」する場面が起こります。

ただ、そこで「危なかった」だけで終わらせてしまうと、その後も同様の危機に直面する場面が出てくる可能性があります。

そのため、危なかったと感じたら、その危険信号を脳内に強く焼き付けなくてはなりません。

大げさに聞こえるかもしれませんが、事故につながる危機はもちろんのこと、日常のミスが多い方は、ミスにつながる危機を危機として認識していない方が多いと感じるのです。

危機を認識し、ミスを減らしていくことができれば、仕事の内容も確実なものとなり、周囲からの信頼が高まったり、重要な仕事を任せてもらえるようになったりと、少なくとも悪いことは起きません。

つまり、サイヤ人のように、ミスまたはミスにつながりそうな危機から立ち直ることができれば、危機回避能力はもちろんのこと、自分の力となっていくはずです。

瀕死

今回はサイヤ人になぞらえて、危機管理について考えてみました。

瀕死状態まで追い込める悟空にはなれませんが、日々の危機管理に意識を向け、着実な仕事を遂行したいものです。

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