今日は子どもから学んだ出来事をご紹介します。
我が家には2歳とちょっとの子どもがいますが、先日、外泊した時の出来事です。
18時ごろに外を移動していたとき、子どもが
「お外、なんで暗いの?」
と聞いてきました。
普段は外出するとしても、16時ごろには家に帰り、そこから外出することはありません。
そのため、外が暗くなる時間に出歩くことがほとんどなかったため、不思議に思ったようです。
私は
「今はお日様がねんねしてるから、暗いんだよ」
としか回答できませんでしたが、子どもはそれで納得してくれたようで、それ以上は聞いてきませんでした。
外が暗くなるという当たり前
大学教員になってから強く意識するようになったこととして、「疑う」ということが挙げられます。
研究とは、ある疑問を解決するために行なっていくものですが、良い疑問(リサーチクエスチョン)と出会うことが、その研究の良し悪しの8割を決めると言われています。
そのため、「疑う」ということを日常的に行い、良い研究課題と出会うことが、研究者の最大の使命であるとも言えます。
もちろん、研究を進めるという観点からは、疑問を感じるだけでは不十分で、それを解決するための環境、分析方法、課題解決能力、などが求められます。
ただ、まずは「疑う」ということから全ては始まります。
少し話が逸れましたが、子どもの疑問に話を戻しましょう。
大人にとっては当たり前である「夜になると暗くなる」という現象は、子どもにとっては当たり前ではないわけです。
大人になるにつれて、知識が増え、当たり前のことが増えてくると、疑問をもつということが減ってきます。
先程の外が暗くなるということや、右足を前に出して、その後に左足を出すと自分の体を移動させられることなど、私達が当たり前と思っていることの中にも、なぜそうなるのか説明ができないことがたくさんあります。
私の子どもは他にも、自分の手を指さして、「誰がつくったの?」という疑問をぶつけたりしてきます。
(今はママとパパがつくったんだよ、という説明で納得してくれます)
このように、子どもはまだまだ知らないことがたくさんあるがゆえに、私達が当たり前と思っていた事象に疑問をもちます。
そして、その事象について私達はうまく説明できない、つまり、よく知らないことを気づかせてくれるのです。
子どもの考えや行動というのは、大人になるにつれて薄れていった好奇心や興味、疑問などを蘇らせてくれます。
いつだって、子どもという存在は世の中の宝なのかもしれません。
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