教員は辞めづらい〜けど、辞める〜

雑記

今回は教員を辞める際のお話をしていこうと思います。

私は2度転職をしており、最初は小学校教員を辞め、次に短大教員を辞めています。

そのため、教員という職業を2回辞めているということになります。

他の職業にも言えることですが、教員は辞めづらい職業だと感じます。そのことについては以前の記事で書いていますので、興味のある方は以下からご覧ください。

https://note.com/embed/notes/n497a307234e5

自分のことを考える

繰り返しにはなりますが、教員は辞めづらい職業です。そして、真面目な人が多いがゆえに、苦しい現状を変えることができず、心の病を発症してしまう方も多いと感じています。

私は心身の不調が理由ではありませんでしたが、やはり、辞める時というのは勇気がいるものでした。

ただ、次の職業を決めてからの辞職でしたので、転職が決まっているという点では、辞職の意を伝えやすかったと思います。

2度の辞職の際に考えていたことですが、職を辞めるということは必ず誰かに迷惑をかけます。

むしろ、迷惑をかけない辞職など、問題を起こしていない限り、ないと思います。

そのため、辞める際にはどう転んでも迷惑をかけるのだから、詳細な引継ぎなど、自分にできることを最大限やって、それ以外は自分の将来のことを考えたほうが良いと感じます。

自分のことより、同僚、子ども達、保護者の方を考える、優しい、真面目な先生ほど、辞めるということは言いづらくなります。

そこに「自分」という概念を入れてあげることができれば、辞める罪悪感が少し軽減されるのではないかと思います。

他人はそれほど気にしていない

周りに迷惑をかけるということをお話ししましたが、それはあくまで自分が思っていることであって、実際、それほど気にしていないことが多いです。

考えてみてください。

毎年、異動や退職で教員が入れ替わる中、1人1人に対して「迷惑がかかるなあ」という感情がわきますか?

私は次年度は大変になるな、と感じることはあれど、その後は以下に次年度を進めていくかという考えにシフトしていきます。

辞める立場の人は、想像以上に周りへの迷惑を肥大化させてしまいますが、見送る立場の人は、正直、それほど気にしていません。

そして、自分一人がいなくなったところで、学校は回ります。

自分一人がいなくなって回らなくなる学校などありません。そのような一人に対する依存度の高い学校があるのであれば、廃校にした方が子ども達のためでしょう。

このように、他人はそれほど自分が辞めることを気にしていませんので、辞めるということを伝えた後は、自分の未来に向けて考えをシフトしていきましょう。

嫌ならやめる

最近の若者はすぐに職業を変える、といわれてしまうかもしれませんが、体調を崩してまでその職業についている必要はないと思います。

私は古い考えの人間ですので、今でも「石の上にも3年」という言葉が大切だと感じています。

どのような仕事、職業でも、続けないと見えてこないことがあると考えています。

ただ、体調を崩すというのは、体が生理的に拒否反応を起こしているということですので、「辞めろ」というサインを出しているわけです。

そこまでして、その職業についていなければならない理由はないと思います。

嫌な中にも、時々は嬉しい、楽しい、やりがいを感じる、そのような感情を抱けるのであれば、続けてもよいと思います。

むしろ、ポジティブな感情だけで仕事を進められる人は、この世に一握りしかいないと思っています。

ただ、嫌なことしかない、という場合は、その職業が合っていなかったというだけですので、より自分に合った職業を探せばよいと思うのです。

楽してできる仕事はないかもしれませんが、少しでも興味のある仕事に就いたほうが、絶対的に幸せです。

自分の最大の見方は自分

上記のようなことを考えながら私は転職をしてきたわけですが、やはり、辞めるというときは心苦しいものです。

そんなとき、私は自分の中に空想の自分を勝手に作っていました。

漫画の読みすぎと言われるかもしれませんが、これは結構おすすめです。

自分の中にもう一人の自分をイメージして作ります。

そして、自分だったら、自分に対してどのようなアドバイスを送るのかを考えます。そうすると、自分の考えていることが整理され、クリアになっていきました。

また、自分には自分がいるじゃないか、と一人で励ましていたこともあります。

世の中の全ての人が敵になったとしても、自分には自分がいる。自分が自分に期待しないでどうする

。という考えを持つことができると、非常に気持ちが楽になりました。

人によっては、「気持ち悪い」と思われるかもしれません。私も時々思います。

でも、自分の内なる考えや意見に耳を傾けるということは、こういうことではないのかなとも考えており、自分の最高のサポーターは自分だと思い込むことで、少し強くなれる気がしています。

周りを大切にできる方ほど、辞めることができない方が多いと思いますので、周りを大切にするのと同じくらい、自分を大切にしてあげてほしいものです。

以上、辞めづらい教員という職業を2度辞め、それでもまた教員という職業についている私が、教員を辞める際のマインドについてお話ししてみました。

断っておきますが、教員を辞めることを推奨しているわけでも、教員という職業を卑下しているわけでもありません。

現に、私は教員という職業に再度就いています。

ただ、辞める際の心苦しさを皆さんと共有するとともに、その乗り越え方を参考にしてもらえたらと思い、記事にしました。

最近は教員に関するネガティブなニュースばかりですが、教員という仕事のすばらしさにもスポットを当ててもらいたいものです。

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