小学校教員と大学教員の共通点 「保護者対応」

大学教員の仕事

今回は「保護者対応」についてお話ししたいと思います。

小学校は当たり前のように行われる保護者対応ですが、大学でもそう変わらず行われているのはご存知でしょうか?

もちろん、児童と学生という年齢の違いがありますので、多少の対応の違いはありますが、基本的には変わりません。

それぞれの教員ごとに、どのような場面で保護者対応が必要となるのか、見ていきましょう。

小学校での保護者対応

これはわざわざ書く必要はないかもしれませんが、基本的に小学校ではあらゆる場面で保護者対応が必要となります。

子どもが欠席していた時、早退する時、体調が悪い時、怪我をした時、怪我をさせた時、器物損壊したときなど、とにかく何かあれば保護者へと連絡します。

また、保護者からも学校に連絡がきます。

家での様子がおかしい時、友達と喧嘩したことを子どもから聞いて不安になったとき、宿題の確認、雑談、など、こちらも様々です。

そのため、おそらく1日に1回は電話でやり取りをしていたかもしれません。

また、連絡帳でのやり取りまで含めたら、保護者とやりとりをしない日はないと言えます。

そして、学校行事や保護者会行事(PTA行事)ももちろん保護者対応が必要となります。

説明する必要もないかと思いますが、小学校は地域との連携も重要となってくるため、保護者対応は小学校教員の必須職務といえます。

大学での保護者対応

それでは、大学での保護者対応はどうでしょう。

大学では、基本的に何もなければ保護者と接触することはありません。

行事等に保護者が参加するわけでもないため、必然的に会う機会はないといっていいでしょう。

ただ、最近は「保護者説明会」という説明会を開いている大学も多く、年に一度、希望する保護者に向けて、相談や質問を受け付ける機会を設けています。

大学において保護者対応が必要となるのは、学生が問題を起こした時、学費が未納の時、学生と連絡が取れないときなど、連絡を取らざるを得ない場合に保護者と連絡をとります。

そのため、多くの場合は、学生とのやりとりがお手上げ状態のとき、といっても良いでしょう。
(ただ、学費の未納などお金がかかわる場合は事務職員が対応してくれることが多いです。)

そして、保護者に連絡をした時には、大抵、保護者は学生の状況を知らないことがほとんどで、教員からの連絡で現状を把握することが多いです。

まぁ、学生とはいえ成人ですので、別人格と考えたら当然なのかもしれません。

ただ、学費を出しているのは基本的に親ですので、学生とのやりとりができないから諦める、ということはできません。

このように、大学でも問題があった場合には保護者に連絡をとることがあるのですが、最近は、より細かく連絡を取るようになっていると感じます。

例えば、資格、免許に関する学外実習が中止になった、もしくは中止になりそうなときなどにも、保護者に連絡をして、許可をとる場合があります。

個人的にはやりすぎだと感じますが、保護者の了解を得た上で中止を決定するほうが、問題が少なく話が進むというのは確かです。

このような対応をとる大学の特徴としては、大学のアピールポイントとして「学生に寄り添う」「教員と学生の距離が近い」といったポイントを押し出している大学です。

これは、正直なところ、それ以外にアピールポイントがないことを露呈しているとしか言えません。

学生に寄り添うのは当たり前ですし、教員と学生の距離が近いなんていうのは、もはやアピールポイントとでもなんでもありません。

むしろマイナスポイントになりかねません。

オープンキャンパスなどでも、保護者と一緒に来ることが当たり前となっている時代ですから、時代のせいと言ってしまえばそれまでですが、大学における保護者対応については、悪い方向に進んでいる感じがしてなりません。

今日は短いのですが、保護者対応についてお話ししました。

これから大学教員を目指される方は、大学でも保護者対応は増えていくと考えられますので、その旨を承知して目指されることをお勧めします。

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