今回はポジティブマンについて考えてみたいと思います。
ポジティブマンとは
ポジティブマンとは、私が勝手に考え出した言葉ですので、一般的には使われていない言葉です。
Kis-My-Ft2というグループがPositive Manという楽曲を出されているようですが、全く関係ありません。
テキトーに呼んでいるだけですので意味づけもテキトーでして、「常にポジティブ思考な人」という意味合いでしか考えていません。
そのため、定義といった大それたものも考えていません。
ただ、皆さんの周りにもポジティブマンに分類されるような方がいませんか?
私の周りには、常にポジティブ思考で、前向きに物事を捉え、努力を惜しまない、光輝くような人がごく稀に現れます。
発する言葉は正論であり、抽象的な表現になりますが、とても綺麗な言葉で周りや自分を鼓舞します。
そのため、誰からも慕われ、世の中的にも模範となる方々といえるでしょう。
しかし、私はそのようなポジティブマンが苦手です。
学級委員長と窓際族
基本的にポジティブマンは敵を作りませんので、私のような捻くれた人間は少ないのかもしれません。
ただ、確実にポジティブマンが苦手と感じる人はいるのではないかと思っています。
学校行事を思い出してもらえたらと思いますが、学級委員長がポジティブマンとすると、私は根暗な窓際族と言えるでしょう。
学級委員長が「クラスで団結して、より良い行事にしましょう‼︎」と素晴らしい話をしている中、冷めた目で見ているのが私と言った感じです。
この例えを見ると、大半の方が私の印象を「学級委員長に協力しない嫌な奴」と感じられるのではないでしょうか?
その感覚は世間一般的に間違っていないと思います。
みんなが学級委員長に協力して、より良いものを作り上げるというのが「正論」でしょう。
学校というコミュニティであれば、おそらく、私も渋々行事に参加すると思いますが、ただ、ポジティブマンが苦手なのです。
なぜ、前向きに頑張らなくてはいけないのでしょうか?
常に前を向くことが正義なのでしょうか?
最近、このような思考が頭の中を巡っています。
きっかけはX
上記のように考えるようになったきっかけはX(元Twitter)のあるやりとりです。
小学校教員から大学教員になったという境遇を売りにしていますので、仕方のないことではあるのですが、同様に大学教員になられた方々からメッセージをいただく機会がありました。
それ自体は素直に嬉しく、今でもメッセージのやり取りをさせていただいている方もいて、ありがたい限りです。
ただ、中にはポジティブマンである方もいらっしゃり、「会いましょう」「共同研究をしましょう」「コミュニティで勉強しましょう」といったお誘いを何度も受けることがありました。
そのような方々のXの投稿は前向きな投稿で溢れており、光輝いていることは言うまでもありません。
結局、どれも丁寧にお断りしましたが、そのようなお誘いに苦手意識や嫌悪感を抱いたというのが正直なところです。
ポジティブでなければ罪なのか?
繰り返し申し上げますが、ポジティブマンは基本的に正義です。
人に頑張る勇気や気力、前向きな思考をもたらしてくれる存在であり、一緒に活動をすることでもたらされるメリットは大変貴重なものだと思います。
私のように嫌悪感を感じなければ、ポジティブマンである知人の周りにいた方が、様々な経験ができるでしょう。
一方で、ポジティブであることが完全「善」なのかといういうと、そうではないと思います。
常に前向きでいる必要はなく、ポジティブマンと一緒に高め合う必要もないと個人的には思っています。
なんなら、ネガティブな自分が意外と好きだったりもします。
昔にも「善意の強要」という記事を書いたことがありましたが、自分がいいと思っていることが、必ずしも他人にもいいと思われるとは限らないと今でも思います。
結論:私は捻くれている
ここまでポジティブマンに対する考えを書いてきましたが、結論、私は社会に適合するのが難しいのだと感じます。
ただ、なんでもかんでも前向きに捉えて、前向きに捉えられない人を悪とする考えは間違っていると思います。
ポジティブマンはポジティブに物事を捉えたらいいし、ネガティブマンは自分なりの考え方で物事を捉えたらいいと思うのです。
世の中、光輝く人で溢れたら眩しすぎて目があけられません。
自分の道が照らされている程度の光を見つけ、過度な応援に惑わされず、自分のペースで歩んだらいいと思うのです。
今回はポジティブマンについてお話ししました。
業績を積み上げるためにも、人とは積極的に関わった方が良いと思います。
そのため、ポジティブマンの言うことは正義であり、正論です。
そのため、人との関わりが苦痛でなければ、ポジティブマンと仕事をすることをお勧めします。
私は、こっそりとみんなが驚くような成果をあげたいな、という野望を果たすべく、コソコソと研究に邁進したいと思います。
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