まねっこ遊び~誰でもできる身体表現~未満児から大人まで楽しめる遊び

運動遊び

今回は未満児(3歳未満)の子どもから大人まで、幅広い年齢の方が楽しめる「まねっこ遊び」について紹介したいと思います。 

まずは、まねっこ遊びのメリット、デメリットについてお話しておきましょう。

メリット①:道具がいらない

まねっこ遊びは「身体表現」と呼ばれる、俗にいう「ダンス」や「リトミック」などの、自分の体で感情や情景する行為の一部となります。そのため、基本的には道具を必要とせず、自分の体一つで表現したり、まねしたりして遊ぶことができます。つまり、スペースさえあればどこでも楽しめる遊びと言えます。もちろん、バトンやボール、ポンポンなどの道具を使いながら遊ぶことで、遊びの幅を広げられますので、道具を使っても遊ぶことができます。

メリット②:十分な活動量を確保できる

以外かもしれませんが、まねっこ遊びは十分な活動量を確保することができます。もちろん、遊び方にもよりますが、想像してみてください。歩いている人をまねするために、その場足踏みをしたとします。3分間休むことなく足踏みをするだけで、体は十分に温まってきます。まねっこ遊びは足踏みだけでなく、全身を使いながらいろいろな動きがうまれますので、まねをされる側、まねをする側の両者ともに十分な活動量を確保することができます。

メリット③:コミュニケーションツールとなる

子どもたちの中には、あまりおしゃべりが得意ではなく、「言葉」によるコミュニケーションに苦手意識をもっている子がいます。そのような子どもたちにとって、まねっこ遊びは「言葉」以外でコミュニケーションをとる手段となりえるのです。これはほかのスポーツや運動にも当てはまりますが、自分の感情を表しやすいまねっこ遊びでは、「言葉」で伝えられていなかった自分の感情が解放され、見たことのない一面を見せてくれることもあります。

メリット④:行事などと関連させやすい

これは保育施設向けのメリットとなりますが、「遠足」や「おいもほり」、「お料理体験」などのイベントとまねっこ遊びは関連させて遊ぶことができます。それぞれのイベントを思い出しながら、いもを掘っている状況をまねしてみたり、料理をしている状況をまねしてみたりと、各イベントを思い出しながら遊びにもつなげることができるため、子どもたちも親しみをもって遊ぶことができます。

デメリット①:個人差が大きい

個人差が大きいということはメリットとも言えますが、保育施設などで一斉に遊ぶ時には何もできない子どもが出てきてしまう恐れもあり、デメリットとして挙げました。特に、表現することを恥ずかしいと感じる子には、最初はハードルが高いかもしれません。そのため、保育者や表現者、指示を出す人は、自分自身が大げさに表現をして、恥ずかしさを吹き飛ばすような指示の出し方ができると良いかと思います。

簡単にメリット、デメリットについて挙げてみましたが、正直どちらも上記以外の項目があるかと思います。ただ、総合的にメリットの多い遊びであることは間違いないかと思いますので、ぜひ、以下の遊び方を参考に、実践してみてもらえたらと思います。

座って踊る子ども

遊び①タッチゲーム

まねっこ遊びのウォーニングアップのような遊びです。二人組を作り、タッチをする側、される側とそれぞれ役割を決めて向かい合います。タッチをされる側は、その場から動くことなく、手のひらを好きな場所に伸ばして止めます。タッチする側は、伸ばされた手のひらに向けてタッチをします。タッチされた側は、再度別の場所に手のひらを伸ばして止めます。これを繰り返し、一定の時間がきたら役割を交代します。

遊び方のポイント:コロナ禍では遊びづらいかもしれませんが、まねっこ遊びのウォーミングアップとして楽しめる遊びです。身長差がありすぎるペアを作ってしまうと、タッチできない可能性がありますので、その点だけ注意する必要があります。

遊び②スピードチェンジ

代表者がスポーツや動物の動きを見せます。その動きを早くしたバージョン、遅くしたバージョンなど、時間を変えた動きでまねをしてみます。

遊び方のポイント:サッカーのシュートや、野球のピッチングなど、なじみのある動きを中心に、早さを変えて遊ぶと非常に盛り上がります。遅くする場合は筋力を使いますので、できるだけ遅くして、子どもたちの筋肉に刺激を与えることもできます。

遊び③ミラーゲーム(ペア)

二人組のペアを作り、まねをする側、まねをされる側と役割を決め、互いに向かい合います。指示を出す人の合図とともに、まねをされる側の人は自由に体を動かします。まねをする側の人は、鏡のように相手の動きを忠実にまねします。一定の時間がたったら役割を交代して、再度遊びます。

遊びのポイント:まねをされる側(自由に動く人)は、最初どのように動けばいいかわからないことがあります。その時は、指示者が簡単な動きを見せてあげても良いでしょう。また、「まねをされないような動きをしてみよう」という声掛けをすると、必死にいろんな動きをしようとすることもありますので、状況に合わせて声掛けも工夫できると良いかと思います。

遊び④ミラーゲーム(チーム)

3人組以上のチームを組みます。ペアの時と同様に向かい合うのですが、代表者を一人決め、それ以外の人は横一列に並んで向かい合います(図の上部を参照)。そして、指示者の合図とともに、代表者が動き始めます。横一列に並んでいるメンバーは、その代表者の動きをまねします。指示者から次の合図があったら、列の左側へと入り、列の一番右側にいた人が代表者となって、動き始めます。

遊びのポイント:代表者となった人は緊張するかもしれませんが、チームで同じ動きをすることもあり、メンバーの緊張は多少和らぐかと思います。なかなか代表者として動きが出てこない子には、前の人の動きをまねさせたり、指示者が動きを提示してあげるなどのサポートが必要です。また、代表者が先頭となって、一列でミラーゲームをすることもできます(図の下部を参照)。この場合は、まねをする人が自分の後ろにいますので、まねをされているという感覚を抑えることができます。

ミラーゲームの説明

番外編:だるまさんが転んだ

まねっこ遊びではありませんが、「だるまさんが転んだ」を表現遊びに変えることもできます。鬼に向かって近づいていく人たちに、動物や野菜、乗り物などに変身してもらい、変身した状態で近づいてもらいます。これをするだけで、鬼はいろいろな動物や野菜などに迫られるような状況になると同時に、追いかけている側もそれぞれに適した動きで近づかなければならないため、より難易度が上がります。

座ってポーズをとる子ども

今回は「まねっこ遊び」について紹介しました。表現遊びのほんの一部ですが、保育現場や子どもたちが集まるような場所で活用してもらえたらと思います。

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