1歳児の表現遊び~まねをしながら体を動かそう!!~

指導案

今回は1歳児の表現遊びについて紹介したいと思います。どちらかというと保育現場での活用を意識した記事となりますので、現場の保育者の方や実習を控えている学生さん等、指導案などに活用してもらえたらと思います。もちろん、ご家庭でも活用できるかと思いますので、よかったらご活用ください。

1歳児は歩行が安定していないこともあり、全身を使った動きもまだまだ未熟な部分があります。そのため、最初は大人のまねをしながらシンプルな動きで遊んでみましょう。月齢が上がるにつれて、楽しいときには手を上げたり、音楽に合わせて拍手をしたりと、自分の思いを少しづつ表現できるようになってきますので、動きのバリエーションを増やしながら、楽しく体を動かしてみましょう。他の年齢の記事もありますので、よかったらご覧ください。

記事の流れとしては、遊びのねらい、具体的な遊び例、環境設定、安全への配慮、保育者の援助、という項目で紹介していきます。

ポーズをとる子ども

ねらい

①運動に関するねらい

・視覚でとらえた多様な動きを自分の体で表現してみる。

・全身を使い、多様な動きを経験する。

②心情に関するねらい

・保育者のまねをしたり、身近にあるもの、親しみのある生き物をまねすることで気持ちを開放させる。

・まねをするために、観察する力を身につける。

◎具体的な遊び例

大人のまねをする

保護者や保育者の表情や動きをまねしてみましょう。1歳前半ではまだ同じようにまねをするのが難しいかもしれませんが、子どもなりのまねをしている姿は見られます。子どもが面白いなと思った動きは、大人が意識しているものではなくともまねをしますので、繰り返し見せてくれる動きが出てきた場合は、何をまねしているのかをくみ取りながら、一緒に繰り返して遊んでみましょう。その際、動きだけではなく、表情にも注目して遊んでみましょう。

②身近なもののまねをする

生き物、乗り物、食べ物など、身近にあるものを体でまねしてみましょう。最初はゾウやカエル、ウサギなど、特徴的な動きがあり、イメージがしやすい動物などがおすすめです。月齢が上がってきたら、電車や車などの乗り物もまねしてみましょう。食べ物は動かないため、まねがしづらいと思われるかもしれませんが、動かないものを自分の中で想像し、動かしてみることこそ、表現遊びの最大の楽しみ方でもありますので、野菜や果物になったら?という問いかけをしながら表現を楽しんでみましょう。

踊る親子

◎環境設定

室内はもちろん、戸外にも出かけ、生き物や乗り物などを見る機会をつくりましょう。ままごとなど、想像をしながら遊ぶことも大切ですが、最初は見たことのあるもののほうがまねをして遊びやすいかと思います。そのため、散歩などで出かけた際には外の景色や生き物、乗り物など、身の回りの環境からたくさんの情報を得られるよう、一緒に観察をしてみましょう。

◎安全への配慮

歩行が不完全なため、足元や周囲の環境に注意しましょう。基本的に道具は使わなくても楽しむことができますが、参加人数によっては衝突などの危険性もあることから、周りには物を置かないようにしましょう。歩行が安定してくる1歳後半では、体の動かし方は上手になるものの、まだまだ視野は狭いため、走りながら十分な視野が確保できずに衝突してしまうこともあります。全体を動かす場合は、同じ方向に動くよう指示をするか、複数人で動きを把握するよう努めましょう。

◎保育者の援助

子どもの気づきに共感し、子どもから出てくる思いや考えを動きにつなげるよう導いてあげましょう。子どもの気づきに共感するためには、子どもが何を示しているのか、表しているのかをくみ取る能力が必要となります。それは日々の実態把握から養われる能力でもあります。その子が何に興味をもっていて、何を好んでるのかなどを日頃から観察しておきましょう。また、表現遊びを恥ずかしいと感じてしまう子も中に入るため、大人が率先して動きだしやすい雰囲気をつくりましょう。

ライオンのまねをする子ども

今回は1歳児の表現遊びについて紹介してみました。1歳児は大人のまねをしながら体の動かし方を少しづつ学んでいきます。そして、自分の思いや好みをはっきりと表情や動きで表現できるようになってきます。まねをする楽しさを感じながら、体の動かし方や表情の作り方などをたくさん経験してみましょう。

参考文献:「保育と幼児期の運動遊び」岩崎洋子 編著  吉田伊津美・朴 淳香・鈴木康弘 著 B5判 218頁(2018/02/15)、ISBN978-4-89347-274-8

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