5歳児のボール遊び~ボール操作を活かして集団でのゲームを楽しもう!!~

ボール遊び

今回はボールを使った5歳児の遊びを紹介したいと思います。どちらかというと保育現場での活用を意識した記事となりますので、現場の保育者の方や実習を控えている学生さん等、指導案などに活用してもらえたらと思います。もちろん、ご家庭でも活用できるかと思いますので、よかったらご活用ください。1歳児、2~3歳児、4歳児を対象とした記事も過去に書いていますので、ご参考までにどうぞ。

5歳児はある程度ボール操作が身についてくる段階であり、ドッジボールなどのゲームを楽しむことができます。ただ、ボール操作には個人差があるため、ゲームを楽しみながらボール操作の技能を向上させるというのが理想です。記事の流れとしては、遊びのねらい、具体的な遊び例、環境設定、安全への配慮、保育者の援助、という項目で紹介していきます。

ねらい

①運動に関するねらい

・走りながら蹴るなどの運動の組み合わせを習熟する。
・友達の動きを見て、自分の動きを調整する。

②心情に関するねらい

・チーム内で役割分担をするなど、協力する力を養う。
・チーム分けや勝ち残りの人数を数えるなどの経験を通して、数の概念を認識する。
・勝ち負けに触れ、嬉しい、悔しいといった気持ちの経験を積み重ねる。

◎具体的な遊び例

①ボール投げ、キャッチボール

4歳児の記事でも紹介しましたが、ボールを頭上に投げ上げて、落ちてきたボールをキャッチする遊びです。5歳児でも同様に楽しむことができますが、5歳児は片手で上に投げてみたり、投げ上げて落ちてくるまでに1回転してみたりと、動きにバリエーションを加えてみましょう。

②ボールストップ

転がされたボールを足や膝、肘、頭など、いろいろな部位で止めてみる遊びです。足の裏でボールを止めるのは簡単かもしれませんが、肘、膝、おしりなどでボールを止めるとなると非常に難しくなります。ただ、ボールと自分の体との距離感をつかむ機会にもなりますので、いろいろな部位で止めてみましょう。低年齢児でも楽しむことのできる遊びですので、ぜひ試してみてください。

③ペアリレー

二人でボールをお腹や背中に挟みながら目的地までボールを運ぶ遊びです。レクリエーションなどで遊んだことのある方も多いのではないでしょうか。この遊びは、ボールが自分の体のどこに触れていて、どのくらいの力を加えていれば下に落ちないのか、また、どう力を入れればボールのバランスを保つことができるのかなど、力の入れ具合を考える機会となります。子ども同士のコミュニケーションを深めることにもつながりますので、年度当初などにおすすめの遊びです。

④サッカー遊び

ボールを蹴り合いながら、ゴールに向けてボールを蹴る遊びです。5歳段階では、まだまだサッカーには程遠い状況かと思いますので、ゴールに向かってのシュート遊びでも構いません。ゴールを準備するのが難しい場合はコーンを立てて簡易的なゴールを作るだけでも楽しむことができます。現代はボールを蹴る機会がどんどん減っていますので、ぜひ経験させてあげたい遊びでもあります。

⑤ドッジボール

遊びの説明は必要ないと思いますので、ポイントだけ書きたいと思います。ドッジボールは固いボール、柔らかいボールのどちらにも利点があるのですが、ボールが怖い子もいますので、最初は柔らかいボールを使うほうがよいでしょう。また、可能であればドッジビーから始めるのも一つの方法です。ドッジビーというのは、ドッジボールと同じルールの中で、ボールではなく柔らかいディスクを使って行う遊びです。ボール遊びからは離れてしまいますが、ドッジボールのルールを理解したり、ボールが怖い子がいる場合はドッジビーからドッジボールへと移行するのも良いかと思います。

◎環境設定

チームに分かれてゲームを行うときは、ゼッケンや帽子を利用し、所属しているチームを明確にすると良いでしょう。色付きの防止やゼッケンなどを準備してあげることで、チームとしての意識を高めることができます。また、状況に合わせてコートの大きさを調整したり、ラインを少なくしたりして、最適化してあげましょう。ボール操作が上手になっている反面、個人差が大きくなっていることも考えられます。子ども達の実態を把握しながら、規定の広さや数を最適な状態へと変えてあげましょう。

◎安全への配慮

子ども達に「どのような場合にけがが起きやすいか」ということを事前に伝えて置き、子ども達自身が転倒を予防したり、けがを防いだりする力を培いましょう。5歳児は「指示を聞く」ということができるようになるため、自分達で危険な状況を理解し回避することもできるようになってきます。そのため、言葉でも危険な状況を伝え、禁止事項を守るよう周知しましょう。そのためには、ルールを守ることも必要となってきます。ルールを守ることが楽しいゲームにつながることを伝えましょう。

◎保育者の援助

一緒にゲームに参加しながら、運動が苦手な子のサポートや、得意な子の競争相手になるなど、各個人に合った対応を試みましょう。ゲームには参加せずに全体を把握する場合もありますが、子ども達としては保育者が参加したゲームのほうがワクワクするのは間違いありません。子ども達の様子を見ながらうまく立ち回り、それぞれの子どものサポートをしてあげましょう。

ボールで遊ぶ子ども達

今回は5歳児のボール遊びについて紹介してみました。5歳児はゲームを楽しむことができる段階ですので、ボール操作が向上してくるのはもちろんのこと、駆け引きや作戦も考えられるようになります。ボール遊びの楽しさを多面的にとらえて、繰り返し遊んでみましょう。

参考文献:「保育と幼児期の運動遊び」岩崎洋子 編著  吉田伊津美・朴 淳香・鈴木康弘 著 B5判 218頁(2018/02/15)、ISBN978-4-89347-274-8

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