1歳児のボール遊び~ボールの特性を活かして遊ぼう!!~

ボール遊び

今回はボールを使った1歳児の遊びを紹介したいと思います。どちらかというと保育現場での活用を意識した記事となりますので、現場の保育者の方や実習を控えている学生さん等、指導案などに活用してもらえたらと思います。もちろん、ご家庭でも活用できるかと思いますので、よかったらご活用ください。他の年齢の記事も書いていますので、よかったらご覧ください。

ボールに埋まる子ども

1歳児はボールに慣れる段階となりますので、保育者や保護者と一緒にボールという道具で遊ぶことの楽しさを感じることができれば大成功です。他の道具では味わえないボールの特性を活かした遊びで遊んでみましょう。記事の流れとしては、遊びのねらい、具体的な遊び例、環境設定、安全への配慮、保育者の援助、という項目で紹介していきます。

ねらい

①運動に関するねらい

・ボールを追いかけながら、体の動かし方を知る。
・動いているものに合わせて自分も動いてみる。
・ボールを使った様々な操作ができるようになる。

②心情に関するねらい

・ボールに親しみ、自由に遊びを楽しむことができる。
・ボールでのやりとりを通して、友達や保育者とのコミュニケーションを深める。

◎具体的な遊び例

①ボール転がし

手や足でボールを転がし、慣れてきたら、転がしたボールを追いかける遊びです。ほとんどの子どもが最初に触れるボール遊びではないでしょうか。なんてことはなく、ただボールを転がしたり、転がしたボールを追いかけたりする遊びですが、ボールは転がるもの、動くものという認識をするためには重要な遊びとなります。何度も繰り返し遊びながら、ボールの特性を学びましょう。

②ボール渡し

ボールを保護者や保育者と渡し合う遊びです。友達とできる場合は友達と行ってももちろん大丈夫です。この遊びも、大人からしたら意識的に行うまでもない遊びかもしれませんが、ボールは丸いため、誰かに渡す場合、渡される場合、滑ったり受け取りづらかったりします。そのため、ほかの道具よりも受け渡しが難しい道具でもあります。大きさにもよりますが、最初は片手で握れる大きさのボールから、両手でしか持てないボールまで、いろいろな大きさのボールで受け渡しをしてみましょう。

③バランス遊び

バランスボールなどの大きなボールを子どものお腹やおしりの下に入れ、大人が支えながらバランスをとる遊びです。この遊びは子ども一人ではできないため、必ず保護者や保育者の支えが必要となります。大きめのボールをお腹の下に入れ、うつぶせの状態で少し縦に揺らしてみたり、ボールの上に座るような形で座り、縦に揺らしてみたりしましょう。体幹を鍛えるために理学療法等でも取り入れられる動きですので、体づくりにも効果的な遊びとなります。

両手にボールを持つ子ども

◎環境設定

舐めてもよい素材や柔らかい素材を使ったボールを選択し、清潔と安全に注意することが必要です。まだまだ口にくわえてしまう発達段階ですので、小さいボールを扱う場合は特に注意が必要となります。また、外で遊ぶボール、室内で遊ぶボールは区別したほうが衛生的にも安心できるでしょう。基本的には、柔らかいボールを準備してあげることが望まれますので、空気の入れ方にも配慮することができると、なおよいかと思います。

◎安全への配慮

立位姿勢はまだ不安定なため、転倒する場合を予測し、遊んでいる周りの環境に配慮する必要があります。ボールは転がる道具ですので、基本的に広い場所が必要となりますが、1歳児はボールに合わせて動くことがまだ難しいため、鋭利なものが近くにないか確認することが大切です。また、スーパーボールやビー玉は誤飲の可能性があるため、扱いには注意が必要です。片手で掴めるボールは、口の中に入らないかどうか、慎重に見極めて遊ぶ必要があるでしょう。

◎保育者の援助

子どもとボールのやりとりをする際は、「いくよー」などの声をかけながら行ってあげましょう。基本的なことではありますが、合図に合わせてボールを転がしたり、動かしたりすることで、道具が動くタイミングを認識していきます。コミュニケーションを深めることにもつながりますので、積極的に声掛けをしていきましょう。その際、上手にボールを扱うことができたら、一緒に喜んだり、ほめたりすることを心掛けましょう。この時期は上手く扱うことができなくて当然の段階ですが、成功体験を積み重ねることは重要です。少しでも成功した部分をみつけ、たくさん喜んだりほめたりしてあげましょう。

水たまりの中からボールを蹴る子ども

今回は1歳児のボール遊びについて紹介してみました。1歳児はまだまだボールの扱いが難しい時期です。ただ、ボールは転がったり、弾んだり、跳ね返ったりと、ほかの道具にはない特性を持った道具であり、子どもにとっては非常に魅力的な道具となります。同じ遊びをする場合にも、いろいろな形、大きさ、色のボールを使うことで、遊びの内容も大きく変わってきます。何度も繰り返し遊びながら、ボールで遊ぶことの楽しさを感じさせてあげましょう。

参考文献:「保育と幼児期の運動遊び」岩崎洋子 編著  吉田伊津美・朴 淳香・鈴木康弘 著 B5判 218頁(2018/02/15)、ISBN978-4-89347-274-8

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