2~3歳児のボール遊び~ボールのいろいろな動きや操作する感覚を楽しもう!!~

ボール遊び

今回はボールを使った2~3歳児の遊びを紹介したいと思います。どちらかというと保育現場での活用を意識した記事となりますので、現場の保育者の方や実習を控えている学生さん等、指導案などに活用してもらえたらと思います。もちろん、ご家庭でも活用できるかと思いますので、よかったらご活用ください。他の年齢の記事も書いていますので、ご参考までにどうぞ。

2~3歳児はボールの多様な動きや操作する感覚を楽しむ段階となります。ボールを転がしたり、転がしたボールを追いかけるといった動きはもちろん、その他のいろいろな動きを楽しみながら、ボール操作の感覚を養いましょう。記事の流れとしては、遊びのねらい、具体的な遊び例、環境設定、安全への配慮、保育者の援助、という項目で紹介していきます。

ねらい

①運動に関するねらい

・ボールを投げたり蹴ったりしながら、体の動かし方を知る。
・ボールに合わせて自分も動いてみる。
・ボールの特性(転がる、弾む等)を経験する。

②心情に関するねらい

・ボールの動き(転がる、弾む等)を楽しむ。
・友達と同じ遊びをすることで、共に楽しむ経験をする。
・周りの状況を読み取る能力を育む。

◎具体的な遊び例

①ボール転がし(目標あり)

1歳児の記事で紹介したボール転がしとは違い、目標にめがけてボールを転がす遊びです。こちらはボール操作を身につけるための遊びとなりますので、ただ転がすことよりも難易度は上がります。最初は大きめのボールを使ったり、目標物を大きく設定してあげて、自分の転がしたボールが目標物に当たる面白さを経験させてあげましょう。

②ボール投げ

ボールをいろいろな方向に投げたり、友達や保育者と投げ合ったりする遊びです。2歳にもなると、1歳児とは比べ物にならないほど上手に投げられるようになります。もちろん、ステップをしてからのボール投げはまだまだ難しい部分がありますが、両手や片手で遠くに投げる素地ができてきます。やわらかいボールはもちろん、新聞紙や布を丸めたボールを投げて遊んでみましょう。

③ボール蹴り

ボールを蹴ったり、足で止めたりする遊びです。ボールを投げるときと同様に、まだステップインしてからボールを蹴ることは難しいですが、足でボールを蹴ること自体はできるようになってきます。自分の蹴ったボールが遠くに転がっていくという感覚は、場所の問題もあり、なかなか感じづらくなってきました。ボールを蹴る場所が確保できるのであれば思い切りボールを蹴って遊ばせてあげましょう。そして、意外と難しいのがボールを足で止めるという技術です。サッカーではトラップと言いますが、ぜひ蹴るだけではなく、ボールを止めても遊んでみましょう。足の裏だけではなく、肘、膝、おしり、おなかなどでボールを止めてみるのも盛り上がります。

④ボール回し

お腹や頭、膝の周りを通して回す遊びです。大きいボールだと回しづらいため、最初は小さいボールから始めるとよいでしょう。ただ、小さすぎるボールも逆に回しづらくなってしまうため、片手では持てないけれども、両手で持つには小さい、といった程度のボールが最適かと思います(わかりづらくてすみません…。)ゆっくり始めて慣れてきたらどんどん速く回せるようにしてみましょう。ボール操作の素地を養うことができます。

⑤クレーン

床に座って両足でボールを挟み、持ち上げたり移動させたりする遊びです。腹筋を必要とするため、長い時間は難しいかと思いますが、体幹を鍛えるのには最適な遊びです。大きめのボールのほうが足で挟みやすいため、最初は大きめのボールから始めるのが良いでしょう。ボールを挟んだままぐるりと回ってみたり、友達から渡されたボールをキャッチしてみたりしましょう。

ボールを持つ子ども

◎環境設定

ボールを共有して遊ぶことはまだ難しいため、1人1個のボールを準備することが望ましいでしょう。最低でも2人に1つのボールが準備できるとよいかと思います。また、形、大きさ、重さ等、違う種類のボールを準備して、遊びの幅を広げられるようにするとよいでしょう。特に大きさの違うボールがあると、子どもの実態に合わせた環境設定が細かくできるため、可能であれば準備しましょう。最後に、ガラスのある場所での遊びには注意する必要があります。室内でボールを扱う場合はどんなに柔らかいボールであったとしても注意が必要です。

◎安全への配慮

ボールにつまづいて転倒しないよう、遊んでいる子どもの足元には注意しましょう。ボールにつまづいてしまうのはもちろんですが、ボールを踏んでしまうのにも注意が必要です。ボールを踏む頭から床に転んでしまう可能性があるため、踏めるような小さなボールを扱う場合には要注意です。また、ボールがいろいろな方向に転がることを想定して遊びを行う必要があります。転がす方向を指定していたとしても、子ども達はその通りに転がすことは難しいです。そのため、様々な方向に転がることを想定して場づくりを行うことが重要です。

◎保育者の援助

子どもが上手く投げたり、蹴ったり、キャッチしたりできるように、保護者や保育者が対応するスピード、軌道、勢いなどを変化させて、子どもが遊びやすいよう状況心がけましょう。ボールを自分で操作することはもちろんですが、ボールを「受ける」場合のボール操作はまだまだ難しい段階です。そのため、確実にボールを受けられるスピード、軌道などでボールを操作してあげましょう。同時に、利き手、利き足がはっきりしてくる段階でもあるため、操作しやすい場所にボールを投げたり、転がしたりしてあげるとよいでしょう。利き手と利き足が違うこともありますので、子どもの実態をよく観察して、遊びやすい状況をつくりだしてあげましょう。

パスをしようとする子ども

今回は2~3歳児のボール遊びについて紹介してみました。2歳児はボール操作が徐々にでき始める段階でもあるため、遊びの幅がかなり広がる時期でもあります。自分でボールを操作したり、相手から転がされたボールを受け止めたりと、ボール操作の楽しさを感じられる時期ですので、投げたり蹴ったりと、いろいろなボールの扱い方を経験しましょう。

参考文献:「保育と幼児期の運動遊び」岩崎洋子 編著  吉田伊津美・朴 淳香・鈴木康弘 著 B5判 218頁(2018/02/15)、ISBN978-4-89347-274-8

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