短大の立ち位置

雑記

今回は短期大学の大学としての立ち位置について考えてみたいと思います。

プロフィールをご覧いただいた方はご存知かと思いますが、私は短いながらも短大に3年勤めていました。

その時の経験は今でも大切な糧となっており、小学校教員時代と合わせて今の自分を作ってくれています。

しかしながら、短大から大学への転職を考えていたのには訳があります。

一つは、以前の記事にも書きましたが、大学教員として働くのであれば、やはり4年制大学で働きたいと漠然ながらも考えていたからです。

これは間違いありません。

ただ、それだけかというと嘘になってしまいます。

大きな理由としては一つ目の理由が大きいのですが、もう一つの理由としては、今後の先行きに不安を感じたからです。

今回はこの二つ目の理由についてお話をしていきます。

短大は減少している

前置きが長くなりましたが、まずは短大の現状について見ていきたいと思います。


短大の数は1996年の598校を最高に減少しており、2022年には309校まで数を減らしています。(出典:education career、大学・短大に関する統計まとめ(2022);文部科学省:短期大学について(2022))

2022年3月には、青山学院女子短期大学の廃止が認可されたことは記憶に新しく、全国的に有名な短大ですら廃校に追い込まれる事態となってきています。
(むしろ、青学という大きな母体があったからこそ、短大事業を撤退することができたのかもしれません。)

短大の役割

上記のように、学校数が減少してきている短大ですが、元々は地域に根ざした教育機関を目指して設立されており、各短大の設置されている地域での就職を考えている人を対象としていました。

これは私が所属していた短大でも言えることですが、卒業生はほぼその短大のある都道府県に就職していました。

地域活性化の役割を担っていたことはまちがいありません。

短大に設置されている学科は圧倒的に保育関係や栄養士関連の学科が多く、女性を対象とした学校が多いのも特徴の一つです。

私が働いていた短大も保育関連、栄養士関連の学科を設置していました。

特に保育者に関しては、わざわざ県外で就職する理由もなく、住み慣れた町で就職したいと考える学生が多かったことから、地元就職が95%以上でした。

このように、地域との結びつきの強い短大ですが、昨今はその経営に陰りが見えてきているのも事実です。

これは、少子化により大学を選ばなければ、4年制大学に入りやすくなったことが大きな理由として挙げられます。

高等教育の無償化が進んだことも追い風になっていると思います。

そして何より、女性の社会参画がしやすくなったという時代背景が影響していると考えられます。

一昔前まで、短大は花嫁修行の一環として進学する学生もおり、家庭に入るための前段階として通っていた学生もいました。

その名残として、短大には華道、茶道といった科目が今も残っている学校があります。

しかし、女性も当然のように働く現代では、進学する理由も変わってきており、急いで学問を学ぶ必要もなくなっています。

そのため、短大のニーズが薄れてきているというのは、紛れもない事実でしょう。

今後の短大

前述しましたが、短大は全国的に経営が苦しくなっています。

私が4年制大学への転職を希望したのも、先行きが不安になったという理由があります。

近年の高校生は、忙しい学生生活を避けるために、専門学校も視野に入れて進学を検討しています。

そのため、ますます短大は進学者が減る可能性があります。

社会に早く出られるという点以外にもアピールポイントを見つけ、短大にしか担えない役割を明確にしていくことが、今後、短大が生き残っていくためには必要です。

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