今回は大学教員公募において、細かく公募内容が書かれている大学についてお話ししたいと思います。
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細かい公募内容とは何か
まず、公募内容が細かく書かれているというのは、どういうことなのか説明したいと思います。
その言葉の意味通りなのですが、例えば、担当予定の科目や授業内容、賞与の有無(支給割合)、公募スケジュールなど、それぞれの項目において詳細に書かれている、ということを意味しています。
何ら特別な意味はございません。
ただ、細かく書かれている公募から読み取れる意図としては、二つの背景が考えられます。
①純粋に丁寧に書いているだけ
一つ目の理由としては、潜在的な意図はなく、ただ単に丁寧に書いているだけであるというものです。
いろいろな公募を見ていると、大学によって書き方は本当に様々です。
jrecinでは表示する項目が決まっていますので、書き方というのはだいたい同じになるはずなのですが、それでも記載内容には大学の色があらわれると感じています。
そのような中で、丁寧に書かれている大学というのは、個人的には好印象として受け止めています。
そして、私の肌感覚となってしまいますが、丁寧に書かれている大学というのは、大学の様々な手続きに関しても丁寧な印象があります。
実際、現在私が勤めている大学は、それほど規模は大きくありませんが、公募内容がかなり細かく書かれており、最終面接のスケジュールまで「○○月◇◇日付近に実施予定」などと書かれていたため、自分としてもスケジュールを組み込みやすかったのを覚えています。
面接のスケジュールが決まっているということは、もちろん、結果の通知時期も記載されていましたので、公募戦士によくある、まだかまだかと連絡を待ち続けるあの感覚を感じることなく結果を待つことができました。
精神衛生的に大変ありがたかったです。
そして、実際に着任してからも、大学内の手続きはもちろんのこと、その他の様々な業務に関しても丁寧に進めているな、ということを日々感じています。
現状に合わない規定は定期的に見直しを行ったり、毎年の部署の活動をチェックし、次年度への課題を明確に打ち出していたりと、自分の勤務校を棚に上げるわけではありませんが、大変働きやすい環境で働かせていただいています。
大学全体が丁寧に仕事を進めるという風潮があれば、基本的に余計なストレスを感じずに仕事を進めることができると思っています。
もちろん、細かいことが苦手な方や、大まかに進めることのほうが性に合っているという方もいらっしゃいますので、万人に当てはまるということではないかと思いますが、少なくとも、大学の経営に関しては安心できる材料となります(規定などの見直しがなされないということは外部評価などにも引っかかる可能性があるということですので、そこらへんが杜撰な大学は、個人的には信用できません)。
②応募者のハードルを上げるため
これは大手の大学によく見られることではありますが、応募者のハードルを上げるために細かく書く、という場合があります。
細かく書く、というよりも、細かく条件を設定する、という表現のほうがしっくりくるかもしれません。
シンプルに考えてもらえたらと思いますが、応募条件が3つの大学と8つの大学では、条件の内容にもよりますが、一般的には8つの大学のほうが条件は厳しくなります。
時々、応募条件に合致しなくとも応募する猛者もおりますが、応募条件に合致する応募者がいた場合、そちらの方のほうが優先されることは言うまでもありません。
どのような条件が多いのかというと
・英語で授業ができる方
・現場経験が〇年以上あり、実習業務に積極的に参加できる方
・〇人以上からの推薦状を提出できる方
など、分野によって条件は様々ですが、多くの分野においてよく見られる内容としては上記のようなものが挙げられます。
このような条件を意図的に細かく設定することで、応募者の質を高め、よりよい教員を採用しようという意図が読み取れます。
もちろん、質の高い教員を採用したいという大学の考えは重々承知しておりますし、そう考えるのがまっとうだと思います。
ただ、条件を厳しくしすぎると、適任者が集まりづらいという点も考慮しないといけないため、条件設定にはバランスが必要とされます。
採用を検討する委員会などに所属している方や、お偉い方々は、悩ましいところでしょう。
今回いは細かく書かれている公募についてお話ししました。
特別なことを書いているわけではありませんが、①に該当する大学が見つかれば、チャレンジしてみることをお勧めします。
公募の際に応募者のことを考えてくれる大学というのは、着任してからも気持ちよく働くことができる可能性が高いと思います。
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