今回は小学校教員と大学教員の収入面の違いについてお話ししたいと思います。
小学校教員と大学教員の収入
小学校教員と大学教員の収入については過去の記事でも書いていますので、有料とはなりますが、気になる方はご覧ください。
詳細な年収や月収などは上記の記事を見てもらえたらと思いますが、大雑把な話をすると、大学教員の収入は本当にピンキリです。
国立、私立、短大、高専、専門学校など、高等教育機関の種類によっても変わりますが、大学の規模によっても収入や手当は全く違います。
国立は基本的に人事院勧告を基にした国家公務員の給与に準じて支給されますので、おおよその年収がわかりますが、私立となると本当にバラバラです。
小学校教員も私立学校で働く教員は、公立学校で働く教員とは収入が変わってくるかと思いますが、小学校と違い、大学は私立の数が圧倒的に多くなります。
そのため、大学教員の収入はさらにバラバラとなります。
ただ、全体的には大学教員の収入のほうが高くなりやすいかと思います。
小学校教員と大学教員の大きな違い
正確には、大学教員のほうが収入を「上げやすい」といえます。
なぜなら「副業」が許可されているからです。
もちろん、私立の小学校教員であれば副業が許可されているかもしれませんが、副業をしている教員の割合も低ければ、時間も確保することが難しいと考えられます。
大学では他大学における非常勤講師や講演、メディアへの出演など、副業が当たり前のように行われていて、それを特別視する視線もほぼ皆無です。(もちろん「本務に支障がない範囲で」です。)
そのため、小学校教員と大学教員の年収にそれほど差がなくとも、副業の有無によって収入に差がつきやすいと言えるのです。
大学教員は副業案件が集まりやすい
大学教員は副業が許可されているだけではなく、副業案件が集まりやすい条件がそろっています。
大学教員は偉くもなんともないのですが、専門的な知識を有しているため、有識者として講演や研修の講師、書籍の執筆、メディアへの出演など、専門分野にもよりますが、自分から副業を探さなくとも外部から依頼されることがあります。
これは、大学教員の仕事が「教育と研究」という2本柱で構成されていることが大きく影響しており、研究の成果を社会に還元するという役割が各副業につながっています。
大学教員が高給取りだというイメージがあるかもしれませんが、本務の収入は決して高いわけではなく(大学によります)、副収入で全体の収入が高くなっているというのが実際のところです。
今回は短いのですが、小学校教員と大学教員との収入についてお話ししてみました。
時々大学教員は高給取りだと思われる方がいらっしゃいますが、そのからくりは副業にあり、本棒自体は小学校教員よりも低いことも珍しくはありません(決して小学校教員の収入を揶揄しているわけではありません)。
収入が大きくなりやすい分、研究で支出も大きくなりやすいのですが、収入源が複数つくれるというのは大学教員の強みかもしれません。
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