大学教員を目指す小学校教員がやっておきたいこと

雑記

今回は現役の小学校教員の方が大学教員を目指す際、やっておきたいことについてお話ししようと思います。

この記事は大学教員への「なり方」を解説しているわけではなく、「小学校教員時代にこういうことをしておくと、大学教員を目指しやすい」といった内容となります。

具体的な「なり方」については、過去のnote記事でも書いていますので、そちらをご覧ください。

小学校教員から大学教員になる方法|小学校教員から大学教員になるまで|note小学校教員から大学教員になる方法についてお話ししています。大学教員を目指される教員の方は参考にしていただけたら幸いです。note.com

①学会への入会

以前も書いたかもしれませんので、重なっていましたらご容赦ください。

まず、小学校教員として働きながらできることとしては、学会に入るということが挙げられます。

学会には様々なものがありますので、自分の気になる学会を見つけて、好きな学会に入ると良いでしょう。

ただ、自分の専門と全く異なる学会に入ってしまうと、大学教員公募に応募する際、自分の強みとすることができないため、自分の専門(にしたい領域)に関する学会に入ると良いでしょう。

教員ですので「国語科教育学会」「算数科教育学会」などの教科教育に関する学会や、「キャリア教育学会」「比較教育学会」などの教育を広くとらえた学会に入るのがおすすめです。

学会に入ると、入会の時に入会費と毎年年会費を支払わなければいけなくなりますが(無料の学会もありますが、大半が入会費、年会費を徴収します)、その分、年に数回発刊される学会誌(学会内で論文を募集し、冊子にしたもの)が送られてきます。

そのため、その分野の新しい知見を知ることができます。

もちろん、自分が論文を執筆するとなった時には、学会誌に投稿することが可能です。

基本的に学会誌には「査読」という審査がつきますので、少しハードルは上がりますが、その分、信頼性の高い実績となりますので、大学教員を目指すとなった場合には有利に働きます。

また、論文を書かずとも、学会において研究内容を発表することができます。

学会での発表は論文執筆よりは弱くなるものの、確実に実績にはなりますので、まずは学会発表に挑戦してみると良いかもしれません。

大学教員公募ではどのような公募でも所属学会を聞かれますので、学会に入会しておいて損はないでしょう。

②研究授業の実践

小学校教員の場合、教育委員会から指定される「研修」の一環としての研究授業もあれば、市の教育研究会などの研究会で授業者を募って研究授業を行うことがあります。

前者は初任者研修や○年目研修の一部なりますので実績とはなりませんが、後者の場合は実績となります。

そのため、学外に向けて行っている研究会はもちろん、研究会などにおける代表授業者を務める機会などがあれば、積極的に立候補して、実践してもらいたいと思います。

また、何かの研究会の講師として呼ばれた、という場合も実績となりますので、上記のような「研究成果の発表」または「教員に対する指導」といった機会を積み重ねておくと、大学教員公募において強みとなります。

③論文の執筆

これは小学校で働きながらだとなかなか難しいかと思いますので、実践するのは生活に余裕が生まれた時で構いません。

ただ、業績=論文というように、大学教員の実績は基本的に論文の数や内容で評価されますので、論文が書けるのであれば、大きな業績となります。

大学院卒などの先生は論文の書き方なども理解されているかもしれませんが、ストレートで教員になられた先生方は卒論が最後に書いた論文になるかと思います。

書き方としては基本的に変わらないのですが、学会誌に投稿するとなると、査読ではじかれてしまうかと思いますので、まずは、学会誌にはどのような論文が投稿されているのか、ということを見てみると良いかと思います。

また、この方法はコネがないと難しいのですが、知り合いの大学教員がいるのであれば、その大学の「紀要」に載せてもらいましょう。

紀要は学会誌のような査読がないものが多いため、書いてしまえば、質や内容は関係なく、掲載してもらうことができます。

そのため、できれば紀要に掲載することがベストなのですが、大学関係者の知り合いがいない場合は、上記の学会誌に投稿してみましょう。

小さな学会だと、投稿するだけで大歓迎される学会もありますので、大きな学会だけではなく、小さな学会にも所属しておくと良いかもしれません。

VRをつけて授業を受ける人

今回は小学校教員が大学教員を目指すためにできることについてお話ししてみました。

基本的には、小学校教員をしながらできる実績作りを考えてみましたが、小学校教員は激務ですので、どこかの時間を犠牲にする必要があるかもしれません。

ただ、できる限り本務を実績につなげられるような内容を考えてみましたので、日々の授業研究を実績とできるよう、学外に発信してみてください。

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