大学教員の仕事「高校訪問」

大学教員の仕事

今回は大学教員の仕事である、高校訪問についてお話ししたいと思います。

最初に断っておきますが、「高校訪問」は全ての大学で行われている仕事ではなく、学生数が約3000人未満の小規模大学で基本的には行われています(肌感覚です)。

高校訪問は学生募集の一環として行われますので、国公立大学や大規模私立大学においてはする必要がないのです。

しなくても学生が集まってきます。

つまり、学生募集に不安を抱える一部の大学が行なっていると考えてくれたら良いかと思います。

現在の私の大学では、高校訪問自体は行われていますが、入試課の職員さんが行ってくれるため、教員は基本的に訪問をしなくてもよい体制が整っています。

これはものすごくありがたいことで、短大教員時代には考えられなかったことでした。

短大での高校訪問

短大はおそらく全国のほぼ全ての私立短大が高校訪問をしているのではないかと思っています。

それほど今の短大の学生募集は逼迫した状況といえます。

高校訪問の仕方は短大によるかと思いますので、今回は私が働いていた短大の高校訪問についてお話しします。

まず、訪問する高校の数ですが、大体1人あたり5校〜6校でした。

それぞれの教員の担当エリアというものが年度初めに発表され、短大から近いエリアに配属された場合は少し増えます。

逆に遠方のエリアの場合は少し減るといった感じでした。

私は遠方のエリアを割り当てられることが多く、車で片道2時間ほどのエリアが担当でしたので、訪問する時間を考えると、少なくとも1日はかかっていました。

高校の担当者と都合が合わない場合は2日がかりになることも珍しくはありませんでした。

また、高校訪問の頻度は年間4回程度です。

年度初めの5月、推薦入試前の9月、年明けの共通テスト後の1月、年度末の3月、といった感じです。

年度初めは挨拶、9月は推薦入試前の募集、1月は共通テスト後の募集、年度末のお礼、という名目で回ります。

ただ、正直なところ、通常の講義に学生対応などを含めると、この高校訪問は結構重いです。

私がいた短大は事務職員が極端に少なく、教務課がかろうじて2人いましたが、それ以外の入試課、学生課、庶務課、広報課にそれぞれ1名といった配属でした。

そのため、学生募集に行く人員がそもそも足りておらず、教員が行くこととなっていました。

話が逸れてしまいましたが、この高校訪問の効果がどの程度あったのかはわかりませんが、高校の先生方からは不評でした。

もちろん、短大に毎年多くの卒業生が進学する学校は良いのですが、進学校などの対応は酷く、とりあってもらえないことも度々ありました。

そういった場合は、資料だけでもお目通しをお願いします、ということで受付に資料を渡すこととなります。

正直なところ、高校訪問の効果はわかりません。ただ、「やらないよりはやった方が良い」という理由で行われていました。

冒頭でも書きましたが、この高校訪問は大学の規模によって行われるか行われないかが決まります。

そのため、大学で働くことを目指されている方は、最初から大規模大学で働けるのが一番なのですが、ステップアップで短大などから目指される方は、このような業務もあるということを知っておいてもらえるとよいかと思います。

毎回稚拙な文章でまとまりませんが、今回は高校訪問について書いてみました。

よかったら参考にしていただけると幸いです。

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