今回は大学教員公募における恋愛・結婚の影響についてお話ししたいと思います。
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公募に恋愛・結婚は影響するのか
公募と恋愛・結婚というと、一見関係がなさそうに感じるかもしれませんが、個人的には大ありだと思っています。
もちろん、人によってその影響は様々で、全く影響を受けない人もいるかもしれませんが、パートナーのいる多くの方が少なからず影響を受けると考えています。
私自身、現在は結婚していますが、小学校教員時代からパートナーがおりましたので(現在の妻です)、どのように影響を与えるのか、所感を書いていきたいと思います。
①応募地域への影響
まず、パートナーがいて第一に影響を受けるのが、応募地域に関する問題でしょう。
お付き合いの形は様々ではありますが、多くの場合、お互いができるだけ会いやすい距離にいることが望まれると思います。
遠距離大歓迎、という方は別ですが、いずれは結婚を考えているという方であれば、応募地域はパートナーとのことも考えて決定する必要があります。
そうなると、必然的に応募できる地域が限られてきますので、応募できる大学数も限られてくるということになります。
ネガティブな意見とはなりますが、全国どこへでも行ける人と、応募地域が限られる人とでは、やはり採用確率も変わってきてしまうのが実際です。
②待遇面への影響
次に、待遇面への影響が考えられます。
どういうことかというと、すでに結婚している方、もうすぐ結婚しそうな方にとっては、自分の収入が柱となる可能性があります(特に男性)。
そのため、あまりにもひどい待遇の公募はパスする必要が出てきます。
これが独身であり、特にパートナーがいない場合だと、多少待遇が悪かったとしても、専任教員としての教歴がついたり、逆に研究環境は良かったりするかもしれませんので、飛び込むことができます。
ただ、自分の収入が柱となる場合だと、やはり待遇面は無視できない場合があります。
共働きで相手の方にも理解があればよいのですが、「大学教員」というだけで高収入というイメージを持たれている場合、注意が必要です。
少なくとも、待遇面が悪い場合、働き方に関しても期待はできませんので、「どんな環境、待遇であれ、とにかく大学教員になって、経験を積む」ということがしにくくなる可能性が出てきます。
③業績面への影響
これは本当に人によるかもしれませんが、業績の蓄積にも影響を与える可能性があります。
公募というのは、基本的に業績の蓄積で決まるところがありますので、公募に出す時点である程度採否が決まっている部分があります。
そのため、日ごろの業績の蓄積が大きな意味を持つことになります。
パートナーがいると切磋琢磨し、研究業績の蓄積にも好影響を与える人、一方、パートナーとの付き合いに時間を割きすぎ、研究が全く進まない人など、本当に様々です。
研究機関や高等教育機関ですでに働いており、そこから公募で別の大学に異動を望んでいるのであれば、それほど影響はないかもしれません。
ただ、小学校教員などをしながら業績を積む必要がある場合、基本的に休日を割くことが多くなるため、パートナーの理解が必要となります。
公募に出す時点での職種にもよるかもしれませんが、大学教員公募に挑戦していること、そのために業績の蓄積が必要なことを理解してもらうためにも、きちんと話をしておくと良いかもしれません。
今回は大学教員公募に与える恋愛・結婚の影響についてお話ししました。
ネガティブな内容になってしまいましたが、将来、家庭をもつことを考えている方にとっては、どこかのタイミングで乗り越えなければならない壁となります。
私個人としては、できるだけ若いうちに多少の無茶を覚悟で業績の蓄積をしておき、家庭を意識し始めたタイミングでそれぞれのライフスタイルに合わせて研究、業務に励むということが理想かと思います。
繰り返しにはなりますが、私自身も小学校教員、短大教員、大学教員と、全てのライフステージで今の妻と一緒に過ごしてきました。
業績の蓄積が難しい場面もありましたが、逆に妻のおかげで頑張れたこともたくさんあります。
やはり、「人生」という視点で考えたときには、家庭を持ちたかったため、現在はもちろん、これまでの選択に後悔は一切ありません。
全国を飛び回ってきましたが、その都度、妻とは話し合いをして理解をしてもらってきました。
パートナーとの関係が公募に影響を与える方は、じっくりと話し合い、そのうえで公募への応募をお勧めします。
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