今回は大学教員公募における倍率の話をしたいと思います。
※大学教員公募についてお得な情報をまとめています。noteにて有料とはなりますが、20本以上の記事が詰まっていますので、ご参考になれば幸いです。
倍率を考える必要はない
出だしから今回のテーマを完全否定することをお話ししますが、公募における倍率は全く意味がありません。
むしろ、倍率を気にするがあまり精神衛生に悪影響を及ぼすのであれば、それは「悪」と言えるでしょう。
なぜ倍率の意味がないかというと、お分かりかと思いますが、倍率を知ったところで何も対策ができないからです。
倍率を知って応募するのを止めるようなメンタルであれば、公募を勝ち抜くことはまず無理でしょう。
また、倍率が意味をなさないもう一つの理由として、公募は「採用」か「不採用」の二択しかないからです。
二次試験に進もうが、書類選考で落とされようが、採用されなければ同じ「不採用」なのです。
二次試験に進めば面接を受けるという経験ができるかもしれませんが、面接も大学や面接官によって同じ面接は一つとしてありませんから、次に活かせるかどうかはわかりません。
そのため、倍率などというのは考えないほうが良いのです。
倍率が高くなりやすい公募
考えないほうが良いとはいいつつも、記事にしている以上、何かしら有益な情報を書かなければと思い、絞り出したのが「倍率が高くなりやすい公募内容」についてのお話です。
私がお話しするまでもなく、公募戦線に出られている方々はご存じかと思いますが、公募内容によって倍率(公募人数)が変わります。
倍率が高くなりやすい公募は、当たり前ですが、提出書類が少ない公募です。
一番シンプルな公募内容としては、「履歴書」「教育研究業績書」「主要な業績3つ」といったものかと思います。
このような公募内容の場合、提出書類におけるフィルターがザルであるため、誰でも応募しやすくなります。
そのため、当たり前ですが倍率が上がります。
反対に、推薦書や英語での授業が可能、現場経験10年以上、といった条件が付けられている公募であれば、参加できる人自体が少なくなるため、倍率は低くなります。
このように、公募内容である程度倍率が高くなりそう、低くなりそう、といった予測を立てることができます。
余談にはなりますが、公募条件が厳しすぎる場合、それは「一本釣り」の可能性が高いため、応募を見送ったほうが良い場合もあります。
書類作成の時間が無駄となってしまいます。
一本釣りに関する記事は、以下の記事をご覧ください。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
公募戦線において大事なことは、倍率など考えず、自分の業績と公募分野がかすっていれば、何の迷いもなく応募するということです。
個人的な意見になるかもしれませんが、とても重要なことだと思っています。
採用か不採用かは公募先が決めてくれますので、すぐにはじかれるとわかっていても、少しでも可能性があるのであれば、応募するべきです。
ただ、書類作成には時間と労力がかかりますので、関係する公募すべてに応募することが難しいのであれば、少し絞ることが必要でしょう。
「自分はこのような大学にしか行きたくない」といっている人に限って、ずっと非常勤であるというケースを何人も見たことがあります。
いきなり大手の大学に採用されることは至難の業ですので、まずは大学という業界に入り、そこで業績を重ねることが、希望する大学に近づく唯一の手段だと思っています。(イチロー選手のまねのようになってしまいました。)
今回は大学教員公募における倍率についてお話ししました。
繰り返しになりますが、倍率を考えるということに何一ついいことはありません。
倍率を考える時間があれば、一つでも多くの大学に書類を送ることです。
そして、自分の業績を重ねることを考えることです。
有益な情報にはなりませんでしたが、どなたかの精神衛生が守られたら幸いです。
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