今回は何気ない一言のもつ力についてお話ししたいと思います。
日常の何気ない一言
先日、私が本務に対応できなかったときの話です。
本来行うべきであった仕事が諸事情により延期となり、延期となったが故に、私が以前から予定していた仕事とバッティングしてしまうという事態が起きました。
以前から予定していた仕事は研究関係のものだったため、優先順位としては本務のほうが高くなるのですが、遠方に出向く必要があったため、どうしても外すことができず、同僚の先生に事情を説明し、代わってもらうこととなりました。
現在、大学は春休み期間と入っており、春休みは教員も出校することが少ないため、失礼ながらメールで仕事の代替をお願いしたところ、
「〇〇先生(私の名前)、代替について承知しました。」
「お忙しいところ、△△まで仕事を進めていただきありがとうございます。お引き受けいたします。」
というような返信がありました。
私は自分の研究を優先させたわけですから、お願いしたとはいえ、断られたり、機械的な返信が来たりすると思っていたのですが、まさか「仕事を進めていただきありがとうございます」という返信があるとは思ってもいませんでした。
もちろん、メールの意図はわかりません。
本心では、悪態をつかれていたり、「仕事を進めてくれてありがとう」というメッセージにも嫌味が込められていたのかもしれません。
ただ、それでも、面倒な仕事が回ってきたにも関わらず、それまでの仕事に対する感謝を述べられるということは、なかなかできることではないと感じます。
そして、今回のようなメールをいただいた私は、申し訳ないという謝罪の念に苛まれながらも、仕事を変わってくださった先生に何かあったら一早く力になろうと思うことができました。
職場の人間関係は何気ない一言や行動で成り立っている
時々、「親と上司は選べない」という言葉を聞くことがありますが、この言葉に表されるように、職場環境の人間関係というのは選ぶことができません。
そして、どうしても「合わない」人間がいるということも否定できません。
ただ、職場の人間関係というのは、何気ない一言や行動の積み重ねで成り立っていると感じます。
会話であれ、メールであれ、小さな感謝を見つけたり、伝えることから職場の雰囲気は好転し、お互いにフォローできる関係性が構築されていくと個人的には思います。
一方で、何気ない一言や行動で職場環境が悪くなることもあり得ます。むしろ、悪くなることのほうが急激であり、これまで積み上げたものが崩れていくスピードは一瞬だと感じることも多々あります。
そのため、職員全員が過ごしやすい雰囲気を作るというのは簡単ではないのですが、そのような雰囲気を醸成できる唯一の近道は、普段の小さな思いやりだと感じます。
今回は衝動的に書いてしまったため、何の根拠も価値もない精神論となってしまいました。
少し記事の更新が滞ってしまっておりますが、無理なくぼちぼち更新させていただけたらと思いますので、気長にお待ちいただけますと幸いです。
いつもご覧いただきありがとうございます。←(あざとい)
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