今回は、「思考が現実化する」ということについてお話ししたいと思います。
あまり精神論を語るのは好きではないのですが、私が大学教員になるために必要な要素であったことは間違いありませんので、お話しさせていただきます。
「思考は現実化する」とは思わない
タイトルの繰り返しになりますが、まず、「思考は現実化する」という考えにおいて、一番有名な人といえば「ナポレオン・ヒル」でしょう。
ナポレオン・ヒルは哲学者であり、数々の名言を残している成功哲学の代表的人物です。
私も自己啓発のためにいくつかの本を読んだことがあり、「思考は現実化する」という本も出しています。
この「思考は現実化する」という考えに私は納得する部分もあれば、そうでない部分もあります。
まず、思考は全て現実化するものではありません。こうなりたい、こうありたいという思考が全て現実化するのであれば、この世から「努力、苦労」といった類の言葉は消え去ることでしょう。
そのため、思考は必ずしも現実化するとは言えない、というのが私の立場です。
「思考しなければ現実化することはない」
一方で、「思考しなければ現実化することはない」という考えももっています。
私が大学教員を目指した経緯にも関係してきますので、過去の記事をご覧になっていない方は、以下からご覧ください。
簡単に説明すると、私は一度母校の大学の最終面接まで行くも、最後の採決が得られずに採用が見送られています。
この出来事が起こるまでは、せっかく大学院まで出たのだから、できることはしておこうかな、という漠然とした考えで学会発表などを行っていました。
このときは、大学教員になるということは強く意識せず、純粋に研究や学会発表が好きだったため、行っていたという程度です。
しかし、上記の出来事があってからは、反骨精神が湧き上がり、「自力で大学教員になってやる」という考えに変わりました。
見方を変えれば逆恨みのような感情かもしれませんが、私にとっては「大学教員になる」という思考を強固なものにしました。
それからは、大学教員になるために必要な実績作り、採用サイトのチェックなど、具体的な行動へと繋げていくことができました。
前置きが長くなりましたが、何がお伝えしたいかというと、「思考していなければ、現実化すること絶対にはない」ということです。
私は「大学教員になりたい」という思考のもと、それを実現するために行動したことで、その思考は現実化に近づきました。
しかし、「大学教員になりたい」と考えていなければ、具体的な行動に移すこともなく、今も小学校教員をしながら、研究や学会発表をしていたかもしれません。
そのため、まずは「こうなりたい、こうありたい」と思考することが始まりだと考えます。そして、それを現実化するためには、「行動」が必要です。
当たり前のことを言っていますが、「こうなりたい」という思考、願望をもって行動することが現実化に近づく唯一の方法だと改めて思うからです。
この記事を読んでくださっている方のなかにも、大学教員になりたい、または研究をしてみたい、はたまた、自分の好きなことをしてみたい、という思考、願望をもっている方はいらっしゃると思います。
ただ、その考えを基に、現実化に向けて行動できる方は非常に少ないのではないかと思います。
思考を「具体的な行動」に移せるかどうかが、現実化するかどうかの分岐点だと思います。
繰り返しにはなりますが、思考を基に行動したからといって、現実化できるかどうかはわかりません。ただ、現実化した方々は、思考を基に行動した方々です。
これは漫画、「初めの一歩」に登場する鴨川源治会長の受け売りですが、この言葉がすべてを表していると思います。
努力した者が全て報われるとは限らん。
しかし!
成功した者は皆すべからく努力しておる!!
初めの一歩 第42巻
「思考→行動→現実化」という流れは、自分の望む未来を実現するためのたった一つの道であると思います。
今回は完全に精神論を語ってしまいましたが、私が「大学教員を目指す」と思っていなければ今の自分はなかったのだと考えると、やはり、思考、希望、願望という思いは行動の原点になっているのだと改めて感じます。
この記事をお読みいただいている皆さんの将来はどのようなイメージでしょうか。私を含め、そのイメージを現実化できるよう、何かしらの行動を起こしたいですね。
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