今回は大学におけるオープンキャンパス業務についてお話しします。
大学の1大イベント
オープンキャンパスはご存じの通り、学生にとって進路を決める大きなイベントの一つとなるわけですが、大学側にとっても非常に大きなイベントとなります。
ただ、1大イベントとなるのは概ね私立大学であることが多く、国立大学のオープンキャンパスは粛々と行われることが多い印象です。
これは、決して国立大学におけるオープンキャンパスを貶しているのではなく、その真逆です。
国立大学は盛大なオープンキャンパスを開催する必要などなく、そのようなことをしなくても、学生が集まってくれます。
逆を言えば、盛大なオープンキャンパスを開いて、学生に少しでも興味をもってもらわなければ、一部の大手を除いて、私立大学は生き残れないのです。
実施頻度
オープンキャンパスは大学によって開催の頻度が全く異なります。
私は勤めていた短大では年に4回、現任校では年に7回程度のオープンキャンパスを行っています。
時期としては、年度が替わる3月頃に2年生を対象としたオープンキャンパスが開かれることが多く、その後は6月~8月頃を目安に複数回行われることが多い印象です。
6月や7月は土日を使って行われますが、夏休みに集中的に行うことも多く、連日行うこともあります。
オープンキャンパスは基本的に予約制であることが多く、事前申し込みが必要となります。
これは学食体験や来学プレゼントなどの数を把握して準備を行うためです。
教員の役割
さて、ここからが本題になりますが、オープンキャンパスにおいて教員は何をしているのでしょうか。
国立大学
国立大学においては、基本的には事務職員さんが中心となり、学生自治会などのサポートも得ながら回していくため、ほとんど教員の役割はないイメージです。
時折、体験授業として短い授業を担当することがあるかもしれませんが、そのくらいではないかと思っています。
国立大学のオープンキャンパスについては疎いため、どなたか教員の役割についてご存じの方は、ぜひご教示ください。
私立大学
私立大学においては、参加者の案内や学科の説明、簡単な体験授業などが教員の役割となります。
基本的には学科の説明などは学科長が行うことが多く、その他の教員は体験授業を行ったり、参加者からの質問などに回答できるよう配置されているというかたちです。
体験授業においては、分野にもよりますが、最近は「実技」が含まれる授業内容が多くなっています。
情報系であれば、簡単なゲームを作成してみたり、栄養関係であれば、実際に調理を体験してみるといった感じです。
そのため、講義形式の授業を体験するというよりは、いかに印象に残る「実技」を授業に盛り込めるか、という部分が求められています。
その際、学生の手を借りて行うことが多く、学生のパフォーマンスを参加者に見てもらうことも多くなっています。
これは、実際の学生生活を知る先輩との関わりを増やすことで、気軽に質問などをしやすくする狙いがあります。
短大などでは、体験授業の後にカフェタイムというお茶会のようなものを準備して、先輩に自由に質問や話ができる場を作っていました。
このように、学科の説明や質問に答えることはもちろんのこと、体験授業を行うことが主な役割となります。
今回はオープンキャンパスにおける教員の役割についてお話ししました。
正直、オープンキャンパスは大学ごとに特色をだそうとするため、内容も大学教員の役割も様々です。
がっつり事前準備から関わらないといけない大学もあれば、職員や学生がほとんど準備してくれて、体験授業だけ行えばよい大学など、本当に様々です。
こうした業務が苦手という方は、極力負担の少ない国立大学を目指すことをお勧めします。
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