今回は学級経営と体育の授業の関係についてお話ししたいと思います。
学級経営と体育
小学校の中でも体育に力を入れている学校であれば、この「学級経営と体育」というキャッチフレーズを少なからず使っていることが多いと感じます。
そして、私もその関係は密接であると感じる一人です。
小学校教員は基本的に全教科を教えなければならないのですが、全教科の中でも極めて特殊といえる教科の一つが「体育」です。
体育は得手不得手が教員の中でも分かれやすく、体育の授業が大得意という方もいれば、教員自身が運動が苦手ということもあり、授業も苦手という方もいます。
もちろん、体育の授業の進め方が学級経営に直結するということではありませんが、体育の授業を上手に進めることができれば、学級経営にもその影響はみられると考えられます。
その理由についてお話していきたいと思います。
体育は特殊な教科
繰り返しにはなりますが、体育は全教科の中でも特殊な教科といえます。
まず、児童が机に座ってじっとしていません。
そのため、子どもたちが動いていることを前提で授業が進みます。
これが授業にどう影響を及ぼすかというと、
①児童の行動管理が必要となる。
②常に安全管理を行う必要がある。
というように、教室で行う授業に加えて大きく二つの業務が追加されます。
この二つの業務が追加されることによって、教室での授業よりも難易度が上がるのですが、その分、体育の授業を上手に管理することができるようになれば、教室における授業はもちろん、学級経営にも好影響を与えると考えられます。
①児童の行動管理が必要となる
行動管理というとわかりづらいかもしれませんが、体育の授業では集合、散開といった動きはもちろんのこと、順番に並んだり、一緒に運動をしたりといった規律に則った動きが出てきます。
教室とは違い子どもたちは動きますので、その行動を管理しつつ、的確な指示で十分な運動量を確保することが理想です。
細かいことにはなりますが、集合というのは極力少ないほうが良いと言われます。
授業を通して3回程度で済ませられれば非常に的確な指示が出せているのだと思われます。
体育の授業に慣れていない方は何度も子ども達を集め、指示を出し、散開させるということを繰り返しますが、授業時間は限られていますので、指示は最小限に抑えるべきなのです。
集合、散開については小技の一つとなりますが、学級経営が上手くいってない場合、このような指示も通りづらいため、子ども達の行動管理が難しくなります。
ただ、逆を言えば、体育での行動管理が上手くできれば、基本的に座っている教室での行動管理はしやすくなります。
もちろん、教室には教室における行動管理の難しさがありますが、難易度としては子ども達がそれぞれ動く体育よりかは易しくなるかと思います。
②常に安全管理を行う必要がある
行動管理と重なりますが、体育の授業では指示を出し、散開した後も気を抜くことはできません。
子ども達は常に動いていますので、動いているということは、少なからずケガをする可能性があるということです。
そのため、事前の環境設定もさることながら、危険な動き、間違った道具の使い方をしていないかなど、目を光らせておく必要があります。
これは、体育のフィールドが広くなれば広くなるほど難しくなりますので、ベースボール型やアスレチックを使ったローテーション遊びなどは安全管理が難しくなります。
この安全管理に気を配りながら事業内容を的確に進めることができるようになれば、学級経営に関しても広い視野で物事を捉えることができるようになると感じます。
今回は学級経営と体育についてお話ししました。
学級経営も体育も、根底にあるのは子ども達との信頼関係になりますので、日々の関わりが最重要であることは間違いありません。
ただ、学級経営を改善する一つの手立てとして、体育に焦点を絞り、授業運営を見直してみる、というのは効果的だと個人的には考えていますので、学級経営が上手くいかないけれど、何から改善すれば良いのかわからない、という方は、体育の授業運営を見直してみてはいかがでしょうか?
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